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更新日:2025.01.16
【三次市三次町】西江禅寺 / 江戸期から妖怪物語を伝承する三次の禅寺
江戸時代にタイムスリップ 稲生物怪録の世界広がる展示館
三次市三次町にある臨済宗妙心寺派、西江禅寺。関ケ原の戦いの後、福島正則の家臣、尾関正勝が三次地方を支配したときに、三吉氏が比熊山城内に建てていた寺を移し、「西江禅寺」としたのがはじまりです。
基本情報
- 施設名
- 西江禅寺 西江禅寺物怪展示館
- 所在地
- 住所/広島県三次市三次町1078
- 料金
- 入館料:無料 / 祈祷済のお札(「火の玉」スタンプ押印)(500円、浄財箱へお納め下さい。)
- 営業時間
- 開館時間:不定 / 開館日:不定(稲生物怪録ガイドツアー開催時に開館予定、また入館ご希望の方は、事前に上嶋住職までお電話にてお問合せください。ご希望により随時開館致します。)
- 電話番号
- 上嶋住職への連絡先(携帯):090-2297-4256
施設の見どころ


静かに歴史を刻んでいた西江禅寺は、老朽化が進んだことから、門徒の皆さんの協力を得て、2013年に改築を行いました。そのとき出てきた古い「版木」「香炉」などを見て、上嶋碧雲住職の脳裏に、江戸時代から今に伝承される妖怪物語「稲生物怪録(いのうもののけろく)」と関係があるのでは、という思いが沸き上がってきたそうです。

伝統を今に伝える「稲生物怪録」
「稲生物怪録」とは、江戸時代から今に伝承される妖怪物語のこと。
1749年、備後国三次(現・三次市三次町)在住の16歳、稲生平太郎が体験した出来事を物語にしています。平太郎のもとに、30日にわたって怪奇が起こったり、妖怪が現れたり。脅かしに耐え抜いた平太郎に、最後は妖怪の頭が降参してしまうという話。実在した場所、実在した人が登場しているとあって、今なお漫画や映画、神楽などで取り上げられるほど人気があります。
考察を深めるさまざまな道具
「この物語には、西江禅寺に関する場面が数カ所あり、そこに、西江禅寺の改修で出てきた『版木』と同じようなものが登場するんです」と話す上嶋住職。
「稲生物怪録」と、改修で出てきた物語関連の道具から想像を膨らませた上嶋住職は、「現代版物怪の世界」を一人、思い描きました。そして、「せっかく出てきたゆかりの道具たちを無駄にしたくない、広く知ってもらいたい」と思うように。そこで、檀家の皆様と力を合わせて、西江禅寺の下にあった古い建物を改修。2020年11月に「西江禅寺物怪展示館」をプレオープンさせたのです。
江戸時代へタイムスリップした気分で、上嶋住職の案内のもと、館内をゆっくり巡ってみました。
七月十日の欄
「灯火が次第に大きく燃えて、天上に届くほど、細長く大きくなった。ほおっておくと、次第に細くなり、元の大きさに戻った。」と書かれた場面。
西江禅寺で保管している「板木」の中に、「火の玉模様」を連想させる板木があるのです。
もっとみる

七月十二日~十八日の欄
「上田治郎右衛門が魔除けの札を四枚書いて四方の柱に貼ったが、西江寺の和尚が間違いがあるといって上田治郎右衛門の札の上に貼った」
西江禅寺が所蔵する「祈祷札」を題材にして書かれたものと考えられます。
「西江寺で祈祷して貰った野狐除けの普段に薄墨で梵字が書かれていた。」
梵字の入った「御守護札の板木」を転写した版画から想像できます。
七月十四日~十六日の欄
「西江寺から借りた卓、香炉が畳から離れて飛んだ。」
「卓、香炉が舞い上がり、蚊帳の中まで入ってきた。卓と香炉は分かれて舞い、少し傾いて、蚊帳の中にいた人の頭の上に灰がばらばらと散りかかった。」

「香炉があちこち動き、宙を駆け巡り、灰が散ってしまった。」
これらは、現在西江禅寺が保管する「経机」「香炉」「薬師如来の版木」が当てはまるのではないかと予想しています。

改修した時に出てきた妖怪瓦。まさに「もののけスポット」!


「稲生物怪録」に出てくる妖怪や梵字をあしらったTシャツを販売中(1枚3,000円)。旅の記念に、ユニークなお土産にいかが?

来館記念の「火の玉」スタンプを、祈祷済のお札に押して帰りましょう。ここはまさに「現代版物怪」の世界!ぜひ、「三次もののけミュージアム」と合わせて足を運んでみてください。


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※2025年1月16日時点現在の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
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