【三次市三和町】 酒造りまるごと体験ツアー 第4回「新酒飲み比べ会」
2023年春からスタートした酒造りまるごと体験ツアーは、「酒米の田植え」「稲刈り」「しめ縄作り&酒造り体験」を経て、今回が最終章。
「広島ふるさと村」(三次市三和町)にて、「新酒飲み比べ会」が開催されました。
こちらの体験ツアーは、東京で、広島の日本酒のみを扱う日本酒バー「SAKEbar古風路」を営み、日本酒関連イベント運営を行っている株式会社こふろが主催。三次市三和町にある「美和桜酒造」の全面協力を得て開催しています。
会場の「広島ふるさと村」に集まる参加者たち。
ここまで全3回のツアーを共にしてきたメンバーは、互いにすでに顔見知り。
久々の再会に、笑顔が広がります。
チェックイン後、1階大広間にて、お待ちかねの「新酒飲み比べ会」が始まりました!
テーブルの上には、前回の「しめ縄作り&酒造り体験」で参加者が描いたマイラベルを貼った新酒(4合瓶)も置かれています。
このお酒は、実際に参加者が酛摺り(もとすり)をしてできた酒母から醸されたもので、まさに「マイ日本酒」!
参加者には各1本がプレゼントされたほか、別途購入も可能。
「お仕事関係の人に、特別な日本酒だと伝えて贈りたい」「本当に自分が関わった、大切なお酒。マイラベルを作らせてくれるところはありますが、まさか酒造りにも関われるなんて。大切な記念に」「ラベルにはこだわりました」「早く味わいたい!」と、手にとって感慨深げな参加者。
さらに、三次産ジビエ(猪)の鍋や、会席料理の折り詰め、三次産漬物の盛り合わせ、そして三次産の「お酒のあて」が用意されました。三次の食材をつまみに三次のお酒を飲み比べるなんて最高ですね!
最初に、「美和桜酒造」の坂田賀昭社長から、あいさつがありました。
「田植え、稲刈り、酒造りと体験していただき、いかがでしたか。今日は、皆さんが関わった日本酒を無事にお届けできて安堵しています。美和桜の日本酒を味わっていただきながら、楽しい打ち上げのひとときとしましょう」
この日用意された美和桜酒造のお酒は6銘柄。
最初に、体験ツアー参加者が関わった、搾りたての新酒、生酛 純米生原酒「御結(おむすび)」で乾杯!
「御結」は、美和桜酒造が所有する田で栽培した酒米「八反35号」を使い、自社で70%精米したもの。参加者が、実際に田植えと稲刈りを体験した田んぼの米を使用しています。
杜氏から、「今回、初の挑戦となる、吟醸用の酒米『八反35号』を使ったお酒。本来火入れして殺菌処理するところ、フレッシュさを生かすため、火入れも加水調整もしていません。力強く、飲んだときの味わいがあとをひきます。ゆっくり味わってください」と、説明がありました。
この日は「御結」の他、雄町特別純米、八反錦純米酒、八反錦しぼりたて、にごりなどを飲み比べ!
「御結」を飲んだ感想を聞きました。
三次の食材をおつまみに、美和桜のお酒の飲み比べが進みます。
坂田社長の「このたび田植えや稲刈りを体験してもらいましたが、日本の農業は高齢化し、担い手も減っています。酒造りもですが、その原料となる米作りの大変さも分かっていただけたことと思います。農業、酒米への理解も進む体験ツアーとなっていればうれしいです。酒米から日本酒へと、一貫してみてもらえ、最後にこうして顔を合わせて日本酒を味わえて、とてもうれしいです」との言葉にうなずく参加者たち。
全4回の体験ツアーを主催した株式会社こふろの國村周平さんは「今回の体験ツアーの目的は、酒造りを、農業(稲作)から知ってもらうということ、三和町を通じて酒蔵や酒造りを知ってもらうこと、の2つがありました。まだまだ工夫すべき点はあると思いますが、ここ三和町に、お酒を介していろんな場所からいろんな人が集ってくださった。人から人へ、三和町を知ってもらえたのはよかったと思っています。三和町を知ってもらうために、さらに『食』の関わりを濃くしたツアーに仕上げていきたいです」と振り返っていました。
食事もお酒も、そして会話もはずみました。
「酛すり体験が楽しかった。蔵の中に入れただけでも驚きでしたが、もっと別の工程もできたらいいな」「坂田社長のお話はいつも勉強になりました」「坂田社長と力を合わせて酛すり体験ができたのは、いい思い出です」「日本酒を目にするたび、このツアーを思い出すと思います」と参加者の皆さん。
このあとも、クイズ大会や記念撮影、蔵人や坂田社長を交えてのおしゃべりなど、和やかな雰囲気で飲み比べ会が続きました。
大成功に終わった「酒造りまるごと体験ツアー」。
2024年もさらにブラッシュアップした内容で、参加者を募集予定です。ご期待ください。
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