【三次市甲奴町・吉舎町】「滝サウナ」や「寺サウナ」で注目を浴びる学生プロジェクトREBORN(REBORN SAUNA 運営)
三次市の甲奴・吉舎地域で地域課題の解決を目指す、大学生のビジネスプロジェクト「REBORN」が、晩秋の古刹・黄梅院でテントサウナのイベントを行いました。
黄梅院は1472年に創建された臨済宗のお寺。通称「寺谷」と呼ばれる、山に囲まれた地域の最奥部に位置します。
閑静な境内に、REBORNが設営したテントが建っています。
プロジェクトを企画したのはREBORNの代表、藤本悠太さん。尾道生まれの福山大学3年生です(2022年12月現在)。 同大の自主ゼミ「キャリアデザインゼミ」を通じて、地域への熱い思いを持つ甲奴の事業者と交流。自身もこの地で課題解決ビジネスを行いたいと決意し、地域資源の調査のために甲奴の空き家で1カ月暮らしました。いくつものビジネスプランを計画した中でテントサウナイベントに着手。2022年4月から3回、甲奴町の「品の滝」で「滝サウナ」を開催しました。9月に開催された「第1回せとうちビジネスコンテスト」では、最優秀賞を受賞。藤本さんたちの、未利用資源を活用して地域課題の解決に繋げるビジネスアイディアが認められました。今回は場所を黄梅院に移し、「寺サウナ」の実証実験を行います。
サウナ用の薪は、黄梅院の裏山にある雑木を使用。参加者が自らの手で割ります。
ストーブに自分で割った薪をガンガン放り込んで…
テントにIN。ロウリュの蒸気が音を立てて広がります。
ロウリュのアロマは、屠蘇(とそ)と、近くの山で採れた櫁(しきび)。お寺ならではの香りに包まれます。
テントサウナは最大4人まで。程よく汗を出したら…
寺の裏山から流れる湧き水のプールでクールダウン。この日の水温は9度。
黄梅院から見える山景色を堪能。外気浴は本堂の縁側でも、リクライニングチェアーでもOK。
ストーブで焼きみかんもできます。
【一般社団法人ふくやま社中 理事 藤野将明氏】
「せとうちビジネスコンテスト」を主催する「ふくやま社中」の理事で、プロジェクトのメンターを務めた藤野将明さんは、コンテスト終了後もREBORNをサポート。「お寺の裏山から切り出した薪や、湧き水といった未利用資源を資源化したサウナ体験と、土地のものを食すことがコミュニティサウナの醍醐味。ローカルコミュニティと地域外の人をつなげる仕組みが、関係人口づくりにつながれば」と語ります。
サウナで整った後は、坐禅体験で心も整えます。
【三次市吉舎町雲通150 雲蓋山 黄梅院(臨済宗) 住職 古田宥真さん】
今回の「寺サウナ」は黄梅院の住職、古田宥真さんからのラブコールで実現。「市街地の寺院は布教のために、山の寺院は修行のためにあると思っています。当院の恵まれた環境を、檀家さん以外の人たちにも知ってもらいたいと思い、藤本さんに相談しました。こうして一つの事業を作り上げる姿は頼もしいですね」と笑顔。
【REBORN 代表 藤本悠太さん】
実証実験を繰り返しながら、プロジェクトの事業性を見極めている藤本さん。「活動の中心は甲奴・吉舎地域。ここを起点に福山や尾道へと活動範囲を広げて、備後地域の活性化もできれば」と夢を膨らませています。
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Information
スポット名 | REBORN SAUNA(リボーンサウナ) |