【三次市三和町】復活した花田植を地域で引き継ぐ「信原田楽大花田植」 - 三次市観光 Walk @round Miyoshi(三次観光推進機構公式ウェブサイト)|広島県三次市

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信原田楽大花田植
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【三次市三和町】復活した花田植を地域で引き継ぐ「信原田楽大花田植」

【三次市三和町】復活した花田植を地域で引き継ぐ「信原田楽大花田植」

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三次市三和町下板木にて2023年5月28日、「信原田楽大花田植」が開催されました。
2019年を最後に、20・21・22年とコロナ禍で中止を余儀なくされ、久しぶりの開催とあって、多くの来場がありました。

稲作の歴史は2000年以上。
ここ信原田楽も長い歴史を持ちますが、戦争の影響で1936年に途絶えたそうです。
その後、1970年ころから、「伝統を継承しよう」との声が上がり、1975年に、三和町民祭りで披露。1986年に、50年ぶりに復活しました。
現在、下板木コミュニティが、この活動を引き継いでいます。

信原田楽大花田植

無事花田植えが終わるよう、厳かな神事からスタート。

信原田楽大花田植

花田植えの最初は、「代搔き」です。
皆が見守る中、色華やかに飾られた牛が2頭、ゆっくりと田に入りました。

庄原市からやってきた「はなちゃん」と、北広島市からやってきた「すずさきちゃん」の2頭が堂々と大役を終えると、会場から拍手がわきました。

続いて「柄ぶり」。
牛が耕した田を平らにして、田植えをしやすくする作業です。(↓下部写真左)

信原田楽大花田植

早乙女、小太鼓、大太鼓、苗配り、綱引きが入場します。

信原田楽大花田植

信原田楽はやし唄を歌うのは、下板木コミュニティ会長の竹川易廣さんです。
信原田楽はやし唄は、山県郡千代田町方面から「田植え唄」「山県節」「土師節」などを取り入れて広まったとされています。「ナンジャイ節」はここ信原地区で作られたそう。

信原田楽大花田植信原田楽大花田植

唄に合わせて、横一列に並んだ早乙女が、苗を植えていきます。

2部では、飛び入りの子どもたちも混じって田植え!
大太鼓、小太鼓も、練習の成果を披露します。信原田楽大花田植

信原田楽大花田植

「従来と違う場所での開催となりましたが、所有者さまのご協力で休耕田をお借りし、無事花田植えを開催することができました。来賓の皆様や、観客の皆様に感謝いたします。伝統行事の継承のためには、人と資金が必要です。今後も末永く伝えていくために、皆さまのご支援をいただけると幸いです」
と話すのは竹川易廣さん。

かつて、どこでも見られた田植え。農作業の苦労を癒し、人と人との交流をもたらした大花田植を復活させ、これからも後世につなぎたい。
町内外の多くの人の心に残る一日となりました。