【三次市和知町】米粉ハウス米豊霧 / 米農家が運営するベーカリー
米粉ハウス 米豊霧(まいほうむ)
住所/三次市和知町2682-2 電話番号/0824-65-3188
JR三次駅から車で約15分の田園地帯にある、白い外観が目印のお店。三次産米「あきろまん」の米粉を使って焼き上げるパンが人気の「米粉ハウス 米豊霧」(まいほうむ)です。
朝10時のオープンには、いい香りと共に約40種類のパンがずらりと並びます。惣菜パン、米粉食パン、菓子パン…。レパートリーが豊富で、どれにしようか迷うのも楽しそうです。
自家栽培米の米粉で多種のパンを焼き上げる
2012年にオープンした「米粉ハウス 米豊霧」。現在、店長の福田千加子さんとスタッフの7人が手分けして、製造、販売を行っています。
オープン前の工房は大忙し!「少しずつたくさんの種類をお届けしたい」と、いろいろなメニューを次々に製造していきます。手間のかかるあんやカスタードもお手製です。
使用する材料にはこだわりが。米粉にする米は自家栽培の「あきろまん」のみ。製粉は、米粉パンに適した細かい粒子に製粉が可能な、岡山の製粉所に依頼。惣菜パンに使用する野菜も自家栽培で、卵は庄原市の「もみじたまご」を使っています。
Uターンを機に法人化。パン作りにも挑む
米豊霧を営むのは、福田千加子さんの夫、福田一之さんが代表を務める(株)福田農場です。福田一之さんの父親、福田一夫さんと、妻の福田ちず子さんは、もともと養豚や農業を営んでいましたが、1972年頃、圃場整備が進むとともに近隣から稲作作業の受託依頼が相次いだそう。だんだん受託面積が増えたことで、水稲に一本化していきました。
2007年、広島市内に住んでいた福田一之さん、福田千加子さん夫婦のお子さんが小学1年になるタイミングで三次市へUターン。同時に、福田農場も株式会社化しました。
その頃、三次市と広域商工会が立ち上げた「米粉プロジェクト」をきっかけに、米粉パンを作ってみないかという話が持ち上がり、福田千加子さんが「やってみよう」と思ったのが「米豊霧」のスタートです。
スタッフと共にさまざまなメニューを考案
「経験がなく何も分からない状態からのスタートでしたが、米粉専門のパン講師に指導してもらい、試作を重ね、2012年にオープンにこぎつけました」と笑顔で振り返る福田千加子さん。2017年以降は、講師の力を借りず、福田千加子さんとスタッフとで新メニューを考えたり、アレンジを加えたりしています。
「マリトッツオや台湾カステラの次は、ワッフルもいいねとみんなで話しています」今後も、さまざまな新商品が生まれてくる予定です。
米豊霧は、販路開拓のため、移動販売にも力を入れています。週2~3回、庄原市内に販売に行くほか、県立日彰館高等学校(三次市吉舎町)に週4回販売に行きます。「お小遣いで買ってくれる生徒さんには、感謝の気持ちを込めて少し安く販売しているんですよ」と笑顔を見せる福田千加子さん。店がテレビなどで取り上げられると、広島市内に住んでいた頃の知人がわざわざ買いに来てくれることもあり、うれしく励みになるのだと教えてくれました。
大学生との交流から生まれた店名
「米豊霧」という店名は、県立広島大学(庄原市)の学生が命名しました。
福田農場が毎年11月に開催する「収穫感謝祭」に同大学のサークルが参加することから交流があり、授業の一環で新店のネーミングを話し合い。学生20人と福田農場の従業員とで、最終的に決まったのが「米豊霧」。パンの家を背負ったカタツムリのマークも、そのときの学生の落書きから生まれたのだそうです。
福田農場 代表取締役の福田一之さん
米作りを核に、地域と共に歩む
「父の代から『地域と共に』という理念のもと、何かしら地域に貢献できたら、お役に立てたらと思って頑張っています」と力を込める代表取締役の福田一之さん。
現在、「コシヒカリ」をメインに「あきろまん」「ヒノヒカリ」「あきだわら」「ひめのもち」約59ヘクタールを栽培しています。
福田一之さんにとって、何よりもうれしいニュースがありました。「収穫感謝祭」で福田農場に来ていた学生が、現在従業員として働いてくれているのです。この地域で若い人材が活躍してくれることは、一之さんにとって、地域にとって、大きな励みとなっています。
米づくり、野菜づくり、加工、販売。
福田農場も米豊霧も、「地域と共に」という理念を心に掲げ、これからも歩んでいきます。
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Information
店舗名 | 米粉ハウス 米豊霧(まいほうむ) |
所在地 | 住所/広島県三次市和知町2682-2 |
営業時間 | 10:00~17:00(土曜は16:00まで) |
お休み | 日・月曜日 |
電話番号 | 0824-65-3188 |
外観写真 |