【三次市十日市東】むらたけ総本家 / ワニ、あゆ、三次を味わう!
むらたけ総本家
住所/広島県三次市十日市東6-1-8 電話番号/0824-63-0666
「大切な人との食事、ハレの日など家族の集まりにはここへ」と、地元で愛されている「むらたけ総本家」。女将の人情味あふれるおもてなしと、調理長のひと手間もふた手間もかけた料理の数々が、多くの人に支持され続けている理由です。約100種類そろうメニュー表には、三次で大切に伝えられてきた味や地元特産品を盛り込んだ逸品が並びます。
「三次ではワニが食べられる」そう聞くと驚く人も多いと思います。ワニといえば、どう猛な爬虫類のワニを思い浮かべがちですが、実は三次のワニといえば鮫(サメ)のことをいいます。山間部であるこの地域では、かつて陸上輸送が発達していなかった時代、腐りにくい海産物としてワニ肉が重宝されていました。それが現在も、三次のおもてなし料理として親しまれているのです。そんな珍しい郷土料理が楽しめるお店として、全国メディアでも度々取り上げられているのがここ「むらたけ総本家」です。むらたけ総本家は1976年創業の和食料理店。伝統的な懐石料理をベースにしつつも、日本料理の枠にとらわれず、素材の個性を引き出した品々を提供しています。
「皆さんに三次の郷土料理をもっと知ってほしい。なくなるのは一瞬ですが、継続するのは大変です。昔から受け継がれているものを大切にしていきたいですね」と女将の村竹美保さん。なかでも力を入れているのが、前述したワニ肉です。三次で最もポピュラーな食べ方といえば刺身。うっすらとピンクに色付く身は、非常に軟らかい口当たりで、まるでマグロの大トロのよう! でも、噛むとサクサクとした歯応えも感じられる、ほかの魚介では味わえない不思議な食感です。淡白でくせがなく、あっさりとした味わいに、生姜醤油がよく合います。むらたけ総本家では、ワニを一匹丸ごと仕入れているため、ほかにはないメニューも。昔、この地域では、ワニの串焼きが路上で売られていたことから生まれた、ワニのあぶり串などがあります。三次の鵜飼シーズン(6月〜9月10日)には自慢の鮎料理も登場します。こちらも、毎年楽しみにしているファンが多い、逸品揃いです。
むらたけ総本家の魅力は、多彩な郷土料理に留まりません。ぜひ味わってほしいのが、鮮度抜群の旬魚。鳥取県の境港と島根県の浜田の市場へ、村竹さんと調理長の大畠さん自らが足を運んで仕入れています。「料理人として、食材を自分の目で見て選びたいという気持ちがあったので、女将さんから話を聞いたとき嬉しかった」と大畠さん。「一店舗の直接買い付けはなかなか難しくて、最初は市場関係者を何度も出待ちしてお願いしたんですよ」と笑う村竹さん。それから約10年、毎週火曜は浜田、金曜は境港と、通いはじめた頃からそのルーティーンは1度も欠かしたことはありません。「豪雪の日だって行きますよ。車の運転は怖いですが、それでもお客さんが喜んでくれる顔を思い浮かべると、よし行こう!って思うんですよね」と微笑みます。美味しい魚を目当てに、そして女将の温かな笑顔に会いに。遠くからもわざわざ足を運びたくなる、そんな心に色濃く残る一軒です。
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Information
店舗名 | むらたけ総本家 |
所在地 | 広島県三次市十日市東6-1-8 |
営業時間 | 11:00〜14:30(LO 14:00)、17:00〜22:00(LO21:00) |
お休み | 月曜 |
電話番号 | 0824-63-0666 |