三次ワイナリーは人の情熱が香る|三次市観光 Walk @round Miyoshi(みよし観光まちづくり機構公式ウェブサイト)|広島県三次市

三次ワイナリーは人の情熱が香る

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三次ワイナリーは人の情熱が香る

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広島 三次ワイナリー

住所/三次市東酒屋10445-3

電話番号/0824-64-0200※カフェヴァイン0824-64-7727、バーベキューガーデン0824-64-0202

 

三次を代表する観光施設『三次ワイナリー』。そこで造られるワインはお土産用として定評がありましたが、ニュージーランドでワイン造りを学んだ太田さんが醸造責任者として着任してからは、数々の賞を受賞するなど本格的なワイナリーへと成長を遂げました。ワイン造りのプロたち、観光客と年々訪れる人が増え、三次ワイナリーはますますの盛り上がりを見せています。

 

2013年、三次ワイナリーの醸造責任者として着任した太田直幸さん。もともと“食”や“農”に興味があり、1997年から15年間ニュージーランドのワイナリーで働いていました。同地は世界のワイン産地で成功を収めている場所のひとつ。土づくり、ブドウの栽培、ワインの根幹をなすすべての基礎をここで学んだと話します。帰国に合わせ、学んだことを生かせればといくつかのワイナリーにオファー。その中で「ぜひ任せてみたい」と手を挙げたのが、三次ワイナリーでした。当時三次ワイナリーには醸造長が存在せず、外部のコンサルタントが入って醸造を手がけている状態。「自分が造りたいと思うワインを、やりたいようにやらせてくれることにとても魅力を感じました。ここでなら、思い切り腕を振るえるのではないかと」。着任後、まず太田さんが取りかかったのが、タンクや樽など設備のチェックと、ブドウの生育状況の確認作業でした。「良いワインは、良いブドウなくしては絶対にできないんです。そのことを、まずは農家さんに伝えたかった」。劣化が進んでいた樽は買い替えをお願いし、ブドウ畑に毎日のように足を運んだと言います。「生食用のブドウとワイン用のブドウでは、そもそも育て方が違うんです。生食用のブドウはフレッシュさが大切なので適度に潅水(かんすい)しみずみずしさを心がけます。反対に、ワイン用のブドウは果実においしさがぎゅっと凝縮されているのが理想。やや枯れかけぐらいの状態で、果汁が濃厚になっていることが大事です」。農家の一人ひとりにそのことを説明し、一枝から穫れる房数を少なくしてもらったり、収穫のタイミングを遅らせたりと、数々のお願いごとをしたそうです。「当然、口論になることもありました。今までそんなふうに細かく指示をしてきた人はいなかったと。コンサルタントの方は一定時期で変わるので、それぞれの担当者による考え方の違いもあったんだと思います。そこを説明して、力を貸してほしいとお願いしました」。そんなふうにして、最初の1~2年はあっという間に過ぎたと太田さんは振り返ります。「でもね、農家さんもやっぱりプロだし職人なんです。どうしてその作業が必要かを理解してもらえれば、あとは細心の注意を払って望むようなブドウを心を込めて作ってくれました」。

正式に太田さんに醸造長の肩書がついた2015年、ブドウ農家と二人三脚で造ったワイン『TOMOÉ マスカット・ベーリーA 木津田ヴィンヤード』が国内最大級の『日本ワインコンクール2015』で金賞の快挙を成し遂げました。このワインは時に口論しながら、試行錯誤して2013年に仕込んだ一本。「嬉しかったですね、単純に結果が出たことが。協力なくして実現はあり得ないワインだったので、リスペクトを込めて銘柄に農家さんの名前を刻んでいます。農家さんも最初は信じられないようでしたが、ものすごく喜んでくれました」。その一方で、これだけ情熱と手をかけて造ったワインが賞を獲らないわけがないという思いもあったという太田さん。その思い通り、『TOMOÉ シャルドネ 新月』など、以降数々の銘柄が国内外の名だたるコンクールで今日に至るまで毎年賞を受賞し続けています。「賞を受賞しましたっていうのをウリにしてたんですけどね、その売り文句はそろそろはずしてもいいかなって」と、茶目っ気たっぷりに笑います。

これまでもブドウの名産地である三次は「お土産にワイン」というように広く知られていましたが、今では『三次ワイン』そのものがひとつのブランドとして認知されつつあります。ワイナリーへは大手の酒造メーカーが視察に訪れることも多く、有名レストランで三次ワインを一押しとして扱う店舗も増えています。「もともと僕は大阪出身なので、三次は縁もゆかりもない土地。けれどこの土地がやりがいのある仕事を与えてくれ、共に頑張る仲間に出会わせてくれた。自分という人間を認めてくれた人たちと、今後も手を取り合ってワイン造りに邁進していきたいですね」。その先のビジョンとして、西日本エリアのワイナリーと連携して国内ワインの底上げをしていきたいと話す太田さん。また、独自交配したオリジナル品種のブドウを育て、そこから「三次にしかない一本」を造るのも夢だと話します。「良いワイン造りには良いブドウが欠かせないと話しましたが、あとはどれだけワイン造りに愛情と情熱をかけられるか。四六時中ワインのことを考え、仕込んだワインのどんな変化も見逃さないようにできるかが最高の醸造を生み出すんだと思います」。

太田さんとブドウ農家の思いがこもったワインは、試飲スペースやワイナリー内にあるバーベキューレストランで楽しむことができます。とくに今年3月に新設されたワインショップ&テイスティングコーナー『カーヴ ア ヴァン』では、代表銘柄の『TOMOÉ』やスパークリングの『VILLAQUA』シリーズをはじめとした三次ワイナリーが造るすべてのワインを味わえます。「試飲はグラス1杯200円~でリーズナブルにそろえています。奇跡のブドウと呼ばれる極限まで糖度が増した果実で造る珍しい貴腐ワインもあるので、ぜひ試してみてください」と、広報の永田さん。また、販売コーナーではワインはもちろん、特産品やオリジナル食品がずらり。「お土産人気が高いのは、ワインを使ったチョコレートやカステラです。三次産ジビエの燻製や三良坂フロマージュのチーズなどワインによく合うおつまみも用意しているので、ぜひご自宅でマリアージュを楽しんでくださいね」。家まで待てない!という人には、サーバーから直接注ぐワインと広島和牛が堪能できる『バーベキューガーデン』がおすすめです。高い天井の建物からはぐるりと周囲の豊かな緑が見渡せ、開放感抜群。4~10月にかけてオープンするテラス席は青空が心地よく、ペット同伴可ということもあり多くの常連客でにぎわいます。スタッフの福田さんは、「広島和牛は甘みと軟らかさが抜群のA4ランク以上を取りそろえています。ワイン選びに迷ったら、スタッフに気軽に声をかけてください。お好みに合わせてご用意いたします」と話します。和牛は1頭から3%程度しか取れない希少なヒレや広島名物のコウネもあり、さまざまな部位が堪能できるのも魅力です。いろいろ飲み比べたい人は『TOMOÉワイン白・赤セット』や外相会合で提供された『G7外相会合提供ワインセット』を、グループでたっぷり飲みたい人はボトルでのオーダーがぴったりです。ほかにも施設内には軽食やブドウのスイーツが楽しめる『カフェ ヴァイン』があったり、自由見学OKの木樽が並ぶ地下のワイン貯蔵庫があったりと、見どころたくさん。ここでしか出合えない味を求め、そして何より三次ワインに情熱をかける造り手たちの思いを感じに、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

Information

スポット名 広島 三次ワイナリー
所在地 三次市東酒屋10445-3
営業時間 9:30~18:00                           ※バーベキューガーデン11:00~18:00(LO17:30)、         カフェヴァイン8:00~17:00(LO16:30)
お休み 12/29~1/1、1~3月の第2水曜
電話番号 0824-64-0200                          ※カフェヴァイン0824-64-7727、バーベキューガーデン0824-64-0202