三次の夏の風物詩「鵜飼」とともに、とっておきの一夜を|三次市観光 Walk @round Miyoshi(三次観光推進機構公式ウェブサイト)|広島県三次市

三次の鵜飼
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三次の夏の風物詩「鵜飼」とともに、とっておきの一夜を

三次の夏の風物詩「鵜飼」とともに、とっておきの一夜を

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三次の鵜飼

広島県無形民俗文化財、「三次の鵜飼」。
「三次といえば鵜飼」といわれるほど広く知られ、夏の夜の風物詩として愛されています。
約450年の長い歴史を今に伝える伝統漁法「三次の鵜飼」を、ぜひ堪能してください。三次の鵜飼

鵜匠が乗る舟は、全長約9メートルで、横幅が短く、木造の舟を使用します。
舟は、「ささ舟」「鵜舟」と呼ばれ、三次市在住の舟大工が造ったもの。
細長い形状は、瀬渡での早い動きに対応できるものの、慣れないと操作が難しいそうです。

三次の鵜飼

だんだんと日が暮れてきました。
馬洗川にスタンバイする鵜匠の鵜舟に、灯りがともります。
灯りに「カーバイト」を使っているのも特徴。石に水をかけ、ガスが出ることで発光します。

鵜飼乗船場から遊覧船に乗船し、ライフジャケットを装着。
船の前後を守る船頭が、長い竿を使ってこぎ始めます。

三次の鵜飼

船がこぎ出ると、灯りのともった鵜匠の舟も並走。
暗闇に浮かび上がる鵜匠の姿や、鵜の泳ぎを、間近で見ることができる「周遊方式」も、他地域の鵜飼にはない特徴です。

烏帽子に腰蓑装束の鵜匠が操る、熟練した手縄(たなわ)の手さばきも見どころの一つ。
この手縄の長さは何と約7メートルもあり、広範囲を動くことが可能。国内で一番長いといわれています。

三次の鵜飼

鵜たちは、水深が深い場所へ集まっていた鮎などが、浅瀬へ逃げるタイミングを逃さず飲み込みます。その瞬間に、見事な手縄さばきで素早く魚を吐き出すさまは、何やら不思議な光景。
水面に灯りが映り込み、涼しい風がそよぐ、特別な時間を楽しめます。
ぜひ一度、足を運んでみてください。

三次の鵜飼

鵜匠会
上岡良介さん インタビュー

三次の夏の夜の風物詩。
広島県無形民俗文化財、「三次の鵜飼」。
現在、3人の鵜匠が、約450年続く伝統漁法を継承しています。

鵜匠の一人、5代目鵜匠の上岡良介さんにお話を聞きました。
もともと川漁師、鵜匠を家業としてきた上岡家。
上岡さんも、大学卒業後、三次に戻り、4代目鵜匠として活躍していた父の「かじこ」(船頭の補助役)を努めるようになりました。
9年間、鵜匠の父の姿を間近に見ながら鵜飼と関わり、2010年、父親の引退と同時に、5代目鵜匠になった上岡さん。
「今度は父が、私のかじこを努めてくれました」と振り返ります。

普段は、会社員として働く上岡さんですが、鵜飼のシーズン中は鵜匠の仕事も加わります。
「三次の伝統を守るために頑張っています。後世に、この伝統を継承していかねばなりませんからね」

三次の鵜飼

上岡さんが操る鵜は、カワウが6羽、ウミウが4羽。自然や生態系の変化でしょうか、なかなかウミウが増えず、上岡さんも他の鵜匠も苦労しているそうです。共同飼育場で飼われている鵜たちの世話は、毎日欠かせませんが、「世話をするのは当たり前で、大変と思ったことはないですね」と話します。

かつて鵜飼は、漁労の一つとされ、漁をするところを観光客が見る、というものでした。今よりも長く、スリル満点のコースで行われていた鵜飼は、一晩で30キロ以上も魚が獲れ、にぎわっていたそうです。
現在は法律により、観光船が出るときだけ鵜飼をする「観光鵜飼」となっています。

「三次の観光資源として、お客様に鵜飼を見せる。鵜飼は三次の財産です」と前を向く上岡さん。
「三次には鵜飼のファンの方が多く、毎日のように、カメラ好きの人が鵜飼や鵜の写真を撮って発信してくれています。私たち全国の鵜匠は、それを見つけてシェアし合って、鵜飼や鵜を多くの人に知ってもらおうと頑張っています。観光鵜飼では、昔のように魚を獲ることはできません。ならば、夕日の美しい景観や、周辺地域も含めて、地域全体で盛り上げていけたら。楽しみがあれば、人は集まると思っています」

鵜飼と共に、三次を取り巻く環境も変化しました。
「尾道道が開通し、三次へのアクセスがとても便利になりました。市内の方、近隣の方はもとより、遠方の方にも、鵜飼を楽しんでもらうと共に、三次市内へ周遊していただきたい。そのために、私たち鵜匠も力を合わせて頑張りたいです」と、力を込めます。

三次の鵜飼

鵜匠会
角濱義郎さん インタビュー

「三次の鵜飼」で活躍する鵜飼の一人、三次市在住の角濱義郎さんにお話を聞きました。
角濱さんは、三次市内で仕事をしながら、鵜飼の時季は鵜匠としても活躍しています。
3代目鵜匠の祖父のあとを継ぎ、4代目として励んでいます。
「鵜飼シーズンは、職場の皆さんにも理解をいただき、あたたかい応援をいただいています」と角濱さん。周囲のバックアップに感謝を忘れません。

「鵜匠の世界に入った2007年当時、現役の鵜匠として祖父がいました。私にいろいろと教えてくれましたが、残念ながらすぐに体調を崩してしまって…。その後は、先輩に聞きながら技術を習得していきました」
あと2人の鵜匠も三次市在住。この地域にゆかりのある人々が、「三次の鵜飼」を守っているのですね。

三次の鵜飼

一方で後継者、後輩の育成も課題だといいます。
そのためにもまずは「鵜飼」「鵜匠」の存在を知ってもらおうと考えた角濱さん。地元の人に「乗船してほしい」とPRしたり、SNSで発信してもらったりしています。
「例えば、私たちはごく普通に鵜にエサを与えていますが、その様子を動画に撮ってInstagramで発信したところ、1晩で数百回再生されていて、その反響に驚いています。何気ないことでも、まずは発信していくことが大切なのだなと思いましたね」

鵜飼に不可欠な、「鵜」について教えてもらいました。
「ウミウは、茨城県日立市十王町にある、国内唯一のウミウ捕獲場で、期間限定で捕獲します。現在、私が使っている鵜は、別の鵜匠から譲っていただきました。鵜は、普段は小屋にいて、毎日朝夕、世話をしています。メスよりオスのほうが体が大きく、よく魚を獲りますね。それぞれ性格が違い、一列に並ぶと、不思議なもので、魚を獲るのが上手な鵜が前へ並ぶんですよ」

では、野生のウミウは、いつ鵜飼デビューするのでしょう。
「野生のウミウは、しばらく小屋で飼います。最初は、互いに喧嘩しないよう檻にいれ、朝と夜に触れあって野生を解きます。時間があるときは、できるだけ小屋に行って触るようにします。それでも、2、3年かかってやっとデビューします」

飼育する上で、苦労はあるのでしょうか。
「何もなく過ごしてくれればいいのですが、病気にかかるとやはり大変ですね。近年、環境の変化でしょうか、鳥自体が弱くなっているように思います。それに、昔ほど捕獲できない、すぐに手に入るわけではないという現状もあります。冬場の体調管理、脱水症も気になります」
取り巻く情勢が厳しい中、手塩にかけて育て、鵜飼デビューさせ、私たちに素晴らしい鵜飼を見せてくれているのですね。

初めて見る人に、鵜飼の醍醐味を教えてください。
「鵜は、魚を捕まえると、川面に顔を上げるんです。顔を出してから魚を食べようとします。その瞬間を狙って、手縄を引っ張る技が見どころ。魚の鮮度がいいうちに吐き出させるんです。鵜も、続けるにつれ、だいたい慣れてくるんですよ」

烏帽子・腰蓑装束姿の鵜匠と、経験を積んだ鵜の、息の合ったひととき。
ここ三次で繰り広げられる、期間限定の伝統漁法を、ぜひ一度ご覧ください。

Information

イベント名 三次の鵜飼
所在地 広島県三次市十日市中 親水公園内
ホームページ https://www.miyoshi-dmo.jp/ukai2022-lp/
料金 乗合乗船料金
大人 4,000円(中学生以上)
小学生 2,000円
営業時間 運航期間 2022年6月1日(水)~9月10日(土)

運航時間帯 19:30~
 *19時までに受付にお越しください
 *運航時間30分前より乗船できます

集合場所 乗船・下船とも鵜飼乗船場(三次市十日市親水公園内)
最低催行人数 5名様以上の乗船予定で毎夜運航
*荒天時を除く
(一隻当たりの乗船人数は、コロナ感染症対策で8名まで)
電話番号 0824-63-9268
(8:45〜17:15、水曜日定休)