【三次市三和町】美和桜酒造 / 三和町の桜の如し。咲き誇る酒蔵の伝統 - 三次市観光 Walk @round Miyoshi(三次観光推進機構公式ウェブサイト)|広島県三次市

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【三次市三和町】美和桜酒造 / 三和町の桜の如し。咲き誇る酒蔵の伝統

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美和桜酒造

住所/三次市三和町下坂木262 電話番号/0824-52-2011 営業時間/8:00~17:00

 

創業して90年以上になる、『美和桜酒造』。米どころ三和町の酒米と自社栽培の原料米を使って、伝統的な酒造りを行っています。心がけているのは、流行に左右されない一貫した味わいの酒造り。杜氏をはじめとする蔵人、社員、そして会社を率いる坂田社長一丸となり、地域に根ざす蔵として日々奮闘しています。

 

美和桜酒造は今から90年以上前、大正12年に創業した歴史ある酒造メーカーです。現社長の坂田賀昭さんは四代目にあたり、“手間暇かけても良い酒”を基本にした伝統的な酒造りに日々邁進しています。もともと三和町は標高が300mほどあり、その寒暖差が良質な米を育む有数の米どころ。酒米の指定団地にもされており、酒造好適米として知られる「八反錦」「八反」「千本錦」が作られています。澄んだ空気の中で育てられる酒米は、ふくよかな甘さが秀逸。これらの酒米と大土山から流れる清涼な伏流水を仕込み水として使い、味わい深い酒を生み出しています。美和桜酒造に勤める蔵人たちは夏季に農業に従事している人も多く、半農半醸の生活を送りながら確かな米選びの目を養っています。また、美和桜酒造自体が米作りを行っていることもあり、それら厳選した米を自社精米で磨きをかけ、優れた酒の原料にしているのです。美和桜酒造の真髄は、“流行に左右されることなく、自社らしい酒をぶれずに造り続けること”。「その時代にしか受けない酒造りをしてしまうと、自分たちが求める味がなんなのかわからなくなってしまう」と、坂田社長。この姿勢が一貫した酒の味を生み、固定ファンからは「いつ飲んでも変わらない美味しさ」「安定した飲み心地が楽しめる」といった感想が寄せられています。

変わらない酒の味を生み出すためには、米の出来や発酵の進捗を見極める力が必要です。それらの役割を引き受けているのが、蔵人を束ねる杜氏の存在です。美和桜酒造の現在の杜氏は、酒造りに長年携わってきた経験を生かし20年前から腕を振るっているベテラン。米や水の状態を見て、例年通りの味に近づけることができる柔軟な対応力を持っています。酒造りの手順を頑なに決めてしまっていては味にバラつきが出てしまうため、米の硬さ、甘み、水の吸い上げ、すべてを総合判断してその年の仕込みをスタートさせることが重要です。「何種類かの酒は今までもいくつかの賞をいただいてきましたが、変わらず安定して賞を獲り続けることができているのは、杜氏と蔵人たちの丁寧な作業がきちんと評価されているからだと思います」。

また、寡黙でありながら酒造りにかける情熱を人一倍持ち合わせている杜氏は、昔から使われている良い道具はそのままに、蔵の中を自身が作業しやすいよう改装しているのだそうです。柿渋が塗りこまれ経年して艶を持った階段のすぐ横には、真新しい木材で作られた手すりがあったり…新旧混在した空間には造り手たちの思いがそのまま宿っているかのようです。「今後は米作りにも積極的に携わり、有機米を使った生酛造りの酒を醸したいというような夢も語っています。実現するかはわかりませんが、志を持って酒造りにあたってくれることを頼もしく思っています」。

美和桜酒造は、自他ともに認める“地域とともに歩んできた蔵”。毎年3月に開催される蔵開きは県内外から多くの人が訪れ、地元住民も楽しみにしている行事です。ふるまい酒が配られ、賑やかな雰囲気のなか来場者同士で会話に花が咲きます。日々の酒に美和桜酒造のものを愛飲している人の中には、「今年のは去年より出来がいいね」「旨味が増した気がする」と、坂田社長に直接感想を伝えてくれる人もいるのだそう。「顔を見て声を聞かせてくださることは、本当に励みになります。酒は嗜好品なので当然個人の好みがありますが、地元の人の食卓に美和桜が置いてあったらこれほど喜ばしいことはありません」。蔵ではほかにも、初揚げや甑倒し(こしきだおし)といった酒蔵独特の年中行事がありますが、これらを社員皆で迎えるたび、絆が強くなっていくように感じると話す坂田社長。「普通の会社のようにレクリエーションがあったりするわけではありませんが、皆で一緒にものづくりをすることで、心をひとつにしていきたいです」。代々受け継ぐ酒造りの精神を大事にしながら、地域とともにあり続ける美和桜酒造。近年では、昨年4月にオープンした『三次もののけミュージアム』に合わせ、話題作りの一助になればと、百鬼夜行絵巻をあしらった純米酒『MONONOKE 三次妖怪伝説』を発売。各方面から問い合わせがあるなど、その存在感がますます増しています。「かつてこの地で盛んだった酒造りも、今では数えるほどの蔵しかありません。残されたひとつとして、地域貢献もできる蔵でありたいと思います」。

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Information

店舗名 美和桜酒造
所在地 三次市三和町下坂木262
営業時間 8:00~17:00
電話番号 0824-52-2011