三和町で始まる新たなジビエプロジェクト|三次市観光 Walk @round Miyoshi(みよし観光まちづくり機構公式ウェブサイト)|広島県三次市

三和町で始まる新たなジビエプロジェクト

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三和町で始まる新たなジビエプロジェクト

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みわ375

住所/三次市三和町上壱2098-1 電話番号/0824-52-3838

 

調理師免許を持ち、道の駅に6年間勤務していた片岡誠さんはその経験を買われ、物産館『みわ375』を運営することに。ある時、猟師である父と産物を納めてくれる農家から害獣の話を聞き、ジビエプロジェクトをスタート。食肉ほかペットフードとして形を変えたジビエは、物産館に新たな価値をもたらしています。

 

『みわ375』は、道の駅がまだ珍しかった30年以上前、町営の物産館として誕生しました。その後、市町村合併を機に民営化の運びとなりましたが、その際にオーナーとして白羽の矢が立ったのが当時布野町の道の駅に勤めていた片岡誠さん。調理師免許を持っていた片岡さんはおもにレストランを、片岡さんの先輩で小売店を経営していた藤原さんが物産館を担当し、施設は新たにスタートしました。「地域を元気に」を合言葉に、より良い施設にするため二人で奮闘。レストラン運営の傍ら、地元の農産物や加工品を持って広島市内にある産直市『夢ぷらざ』やデパートへ販売に出かけたりもしました。「お客様に直接売るのは、反応がダイレクトなので楽しいです。ずっと続けていると顔なじみの方もできて、気軽に声をかけてくれます。ネット販売を考えたこともありましたが、やっぱりお客様の顔を見てきちんと商品の良さを伝えたいので」。そんな風にして地場産物の販売に力を入れていた頃、猟師をしている父から害獣について話を聞いたそうです。シカやイノシシなどによる農作物被害の話は農家の人も口にしていましたが、詳しく聞くとその被害は想像以上のものでした。おまけに駆除した害獣の肉は資源としてうまく活用されていません。害獣駆除してその肉を活用すれば農家にとっても助かり、地域資源がまたひとつ増える―それから片岡さんは、ジビエプロジェクトを進めるべく、全国の処理施設へ視察に行くようになりました。

処理施設をまわって担当者に話を聞いたところ、ジビエを商品としたビジネスは意外にも経営が困難だということを知ります。食用として卸したりレストランで活用するにしても、量が多過ぎるのです。物珍しさから食べる人はあっても、それが常とは限りません。また、内臓まわりや臭みの出る部分は食用に不向きで活用が難しいことも判明。そこで思いついたのが、ペットフードとして加工販売するという方法でした。アイデアをより明確なかたちにするため、片岡さんは『ひろしま ひと・夢 未来塾』の一期生として参加。広島の中山間地域に愛着を抱き、地域を元気にしたいと願う人たちが集まるこの塾では、地域づくりの分野で活躍する人を講師に迎え実践的な学びを得ることができます。ここで出会ったドッグランの経営者にペットフードのアイデアを相談したところ、十分な手ごたえを感じたのだといいます。「草食動物のシカ肉は、ヘルシーで栄養素が豊富なんです。肉類にはほとんど含まれない脳の発達を良くするDHAというような成分も含まれています。何より野生の獣の肉は、抗生物質やホルモン剤を投与されたような牛・豚・鶏などよりはるかに安心安全な材料で、ワンちゃんにとって最高のご馳走になるんです」。調べれば調べるほど、ペットフードの加工が最良の選択であるように感じたという片岡さん。当初は外部の処理施設に委託で加工をお願いして販売していましたが、そのうちはっきりと需要があると確信し自社工場を設立することに。時を同じくして自身も狩猟免許を取得し、駆除から解体、加工まで一貫して引き受けられるような体制を整えました。

加工したペットフードは『みわ375』の物産館をはじめ、県内のペットショップなどで販売。保護犬の譲渡会やワンちゃん運動会といったイベントと連動して販売することもあり、その販路や需要の場はますますの広がりを見せています。もちろん、新鮮で上質な部分は食用として流通しており、冷凍販売ほかレストラン内でさまざまなメニューに変身。料理の数は20種類以上あり、ほかではあまり見ないようなラーメン、カツ、唐揚げ等の人気料理となって観光客から注目を集めています。1頭からわずかしかとれないヒレのような希少部位もあり、県内でも有数のジビエレストランとして名を馳せるようになりました。「お陰様で、農家さんからは“害獣が減った“という声を、ペットフード購入者さんからは“ワンちゃんがよく食べる“という嬉しい感想をいただいてます。

レストランのジビエ料理も好評ですし、一石三鳥の取り組みになったのではと思います」。現在片岡さんの会社は『みわ375』の経営を軸にジビエの食肉・ペットフード加工販売を手がけるほか、地域の賑わいづくりを目的とした『みわ里山活性化推進協議会』の事務局も務めています。「農業はスポーツだ!」と銘打って草刈りや薪割りを楽しんだり、従来あるものを新たな視点で見つめ直したイベントを仕掛けているそうです。「不要なものを必要なものに変えて価値を生み出す。そういう可能性が田舎にはたくさんあるんじゃないかと思います。たとえば、木や葉っぱや石。なんの変哲もないものがプラスのアイデアを加えることで今までにない有用なものになるかもしれない。田舎でできることは少ないからと諦めることなく、とくに若い世代には新しい挑戦をしてほしいですね」。

Information

スポット名 みわ375
所在地 三次市三和町上壱2098-1
営業時間 10:30~18:00 ※レストランは平日~14:30、土・日曜、祝日は~18:00(LO17:30)
電話番号 0824-52-3838