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広義の“平和”がテーマ。手作りの温かさに満ちた憩いの美術館

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広義の“平和”がテーマ。手作りの温かさに満ちた憩いの美術館

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三良坂平和美術館

住所/三次市三良坂町三良坂2825-1 電話番号/0824-44-3214

 

「平和」がテーマの『三良坂平和美術館』は、1986年、当時の三良坂町が非核平和自治宣言を行ったことを契機に建設されました。現在ここで働くスタッフは、元泉園子館長を含め3名。全員ものづくりが大好きな朗らかな女性です。館内は訪れた人たちが楽しめるように考えられた工夫がいくつもあり、温かな空気に満ちています。

1991年6月に開館した『三良坂平和美術館』。開館より5年前の1986年、当時の三良坂町が「非核平和自治体宣言」を行い、「恒久平和への誓い」がきっかけで“平和・人権・文化”の町づくりが進められるようになりました。そのシンボルとして建設されたのが、同美術館だったといいます。館内は三良坂町長田の出身で、東京・広島で活躍した柿手春三氏の作品を常設で展示、そのほか「平和」をテーマにした年6回の企画展を開催しています。「平和というと少し重いテーマにとらえられがちですが、広義の意味での“平和”です。皆さんが笑顔になれるもの、心が安らぐもの、そういったものを中心にご紹介しています」と、館長の元泉園子さんは話します。同時に、県北の作家の育成や、発表の場としての役割も担っているそう。「スタッフは私を含めて3名。皆、ものづくりが大好きな女性で、私たちが手作りした作品も館内で生かしているんですよ」。入ってすぐのロビーには手作りの刺繍ざぶとんや木のベンチが置いてあり、温もりあふれる雰囲気。木工品はスタッフのご主人が手がけたものだったりと、周囲の人も積極的に美術館を良くしようと協力してくれているのだそうです。

元泉さん自身は、かつて大阪芸術大学工芸学科で染織を専攻。縁あって三良坂町灰塚にある興聖寺へと嫁いだそうですが、独身の頃は美術画廊で勤務するなど、もともと美術に深い関心があったのだといいます。「三良坂に来てからは子育て支援センターで働いていたのですが、その同僚がたまたまこの美術館のスタッフとして勤めていたことがあって。私の経歴なども知っていたため、館長にどうかと声をかけてもらったのがきっかけです」。企画展のテーマ決め、作家への交渉、館内の装飾から告知にいたるまで、館長としての仕事は日々山のようにありますが「とにかくこの仕事が楽しい。90歳を数えるまで館長をしたい」と元泉さんは笑います。

スタッフともに同じ気持ちを持っていて、“目指すは100年後も200年後も続く美術館”を共通の目標として掲げているそうです。「こんな気持ちで仕事ができるのは、周りで応援してくれる人がいるから。ボランティアの方たちが草刈りを手伝ってくれるなど、地域の人やファンの人に支えてもらっている施設だと思っています」。年に1回は友の会の会員たちと日帰り旅行へ行く企画などもあり、美術館を中心とした人の輪は大きく広がっています。

今までさまざまな展示を手がけてきましたが、中でも評判を呼んだのが広島県出身の童画家・柿本幸造さんの原画展。長く活動している挿絵画家のためそのファン層は広く、お子様連れのお母さんから年配の方まで多くの人が来場したと話します。「展示に合わせ、私たちも会場に手作り品を多く設置しました。皆さんが見て、触れて、柿本さんの世界をたっぷりと堪能してくれたのではないかと思っています」。柿本さんの代表作『どうぞのいす』の絵本に出てくる椅子を真似て置いたコーナーでは、写真を撮ったり実際に腰かけてみたりと、来場者が思いおもいに楽しんだそうです。

「絵本と同じように椅子の上にカゴを設置したのですが、動物が次々とあらわれ物を置いて行く絵本の内容通り、誰かがそっとドングリを置いていたり野の花を飾っていたりして、なんだか私たちまで温かい気持ちになりました」。ほかに、会期によってはワークショップも同時開催することがあり、1日たっぷりと楽しめるのが同館の魅力。「地元の人たちの憩いの場、安らげる場所として在り続けたい。そしてここに来れば、何か楽しいことや新しい芸術に出合えると思ってもらえるような、笑顔あふれる空間にしていきたいですね」。

Information

スポット名 三良坂平和美術館
所在地 三次市三良坂町三良坂2825-1  
ホームページ http://www.mirasaka-heiwa.jp
営業時間 9:00~17:00(入館は16時半まで)
お休み 月曜
電話番号 0824-44-3214