【三次市君田町茂田】囲炉裏の宿 くま屋 / 「半農・半漁」自給自足の体験ができる農家民泊
囲炉裏の宿 くま屋
住所/三次市君田町茂田434 TEL/0824-53-2843
三次市君田町茂田は、かつてたたら製鉄がさかんでした。
製鉄のための砂鉄を採取した残りが山となった「鉄穴残丘(かんなざんきゅう)」が見える場所にあります。
真夏は、エアコンがなくても十分涼しく、風通し抜群。ホタルも見られます。
クマタカやブッポウソウが飛来することでも知られています。
秋は、黄金に色付いた稲穂が美しく。
冬は一面の雪に覆われた豪雪地帯の絶景が、どこまでも広がります。
そんな茂田地区に、2022年8月にオープンした隠れ家農家民泊「囲炉裏の宿 くま屋」。
築約140年といわれる建物、製鉄の歴史、四季折々の自然…、ここにしかない楽しみがいっぱいです。
「こんにちわー!」
「Hello!」
古民家暮らしに興味があるという5人家族がやってきました。
「いらっしゃい。まずは縁側に荷物を置いてね」
主人の熊谷清文さんが笑顔でお出迎え。
「ここ茂田地区は、信号機もない、自動販売機もない、もちろんコンビニもない。何もないようだけれど、実は何でもあるところ。自給自足的生活・食生活を楽しんでもらいます」
「はーい!」
「縁側っていいですね」
「景色が素晴らしいー!」
縁側に座ると、目の前は緑の田んぼと山。鉄穴残丘(かんなざんきゅう)も見えます。
梨の木には小さな実がなっていますが、春先に花が満開になると、それは見事なのだそう。
「桜よりも花持ちがよくて、豪華ですよ」と写真を見せてくれました。
一息ついたところで、サンダルを長靴に履き替えて、まずは野菜収穫へ!
民泊のすぐ前に、畑が広がっています。
「元気な野菜が育っているでしょう?」
熊谷さんから渡されたハサミを持って、キュウリやナス、トマトを収穫します。
「大きいね」
「ここにもある!」
野菜はどれもつやつやで新鮮そのもの!
「次はブルーベリー狩りに行こう」
畑から続く道を奥へ進むと、熊谷さんのお母さんが植えたというブルーベリーの木が数本あり、それぞれ大小の実を付けていました。
「無農薬だから、そのまま食べられるよ」
大きな実を選んで「いただきまーす」
青空の下で味わう果実の味は格別ですね。
他にも、柿や梅、ピオーネ、ハッサク、イタドリ、かぼちゃなどが収穫できるそう。
これらはすぐ近くの「モダくま加工所」でジャムに加工され、イベント等で販売されています。
「次は釣りを体験してみようか」
何と、熊谷さんの趣味は釣り。
「半農・半漁」で、自分で釣った魚を調理して食べたり、お友達に振舞ったりしているそうです。
「普段は比和、高野、布野あたりに釣りに行きます。今日は、私が釣ったヤマメやマスを夕食に出しますよ」
山間部で新鮮な魚も食べられるなんて、感激ですね!
熊谷さんについて、すぐ近くに流れる川へ。
覗き込んでも、魚などいないようですが…。
あーら不思議!
熊谷さんが釣り糸をたらすと、すぐに魚が釣れるではありませんか。
家族で、時間が経つのを忘れ、交代で釣りを楽しみました。
最後に、小さなヤマメやハヤは、川に戻してあげました。
「オオサンショウウオも住んでいる、きれいな川なんですよ」
生物がたくさん暮らす美しい川も、茂田地区の自慢です。
食事をするのは、何と「囲炉裏の間」!
天井を見上げると、黒くなっているのは、囲炉裏の煙で燻されたからだそう。歴史を感じます。
「ぱちぱちと燃える火を見ているだけで、心が癒やされますね」
「どこに座っても、月が見えるんですよ」と熊谷さん。
窓の外に月が見えるほか、反対側に座ると、天井につるされた大きな提灯が見えるように配置されています。
月見ができる囲炉裏の間、なんてすてきですね。
この日のメニューは、いずれも熊谷さんが釣ってきた魚を調理した「マスのカルパッチョ」「ヤマメの塩焼き」。
ヤマメはちゃんと下処理して食べやすくしてあります。
子どもでも、安心してがぶり!
土間には、昔ながらの農機具などが置いてあり、タイムスリップしたかのよう。
日常の喧騒を忘れ、思い切り背伸びをして、ここで自給自足的生活をしてみませんか。
何もない代わりに会話が増えて、楽しい時間になること間違いなしです。
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Information
店舗名 | 囲炉裏の宿 くま屋 |
所在地 | 広島県三次市君田町茂田434 |
料金 |
1泊2食 7,000円(小学生3,500円) チェックイン 15:00~ チェックアウト ~10:00 寝具、洗面用具持参。 酒、飲み物類持ち込み可。 |
電話番号 | 0824-53-2843 , 090-3372-9735 |