【三次市三次町】みよしまちの古い町屋を改修 歴史と高級感ただよう一日一組限定宿泊施設「虚空kokuu」|三次市観光 Walk @round Miyoshi(三次観光推進機構公式ウェブサイト)|広島県三次市

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【三次市三次町】みよしまちの古い町屋を改修 歴史と高級感ただよう一日一組限定宿泊施設「虚空kokuu」

【三次市三次町】みよしまちの古い町屋を改修 歴史と高級感ただよう一日一組限定宿泊施設「虚空kokuu」

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虚空kokuu

■住所/三次市三次町1092(卑弥呼蔵内)■電話番号/0824-63-1713


三次にまた一つ、すてきな宿泊施設が誕生しました。

卑弥呼蔵内に、お食事処「万mann茶房」、小宿「青猫」、muk(焼き菓子&フレンチ)と人気スポットが集まる一角の、道を挟んだ向かいにある、落ち着きのある佇まいの古民家。こちらが、1日1組限定の宿泊施設「虚空kokuu」です。オーナーは、宇坪涼美さん。お食事処「万mann茶房」、小宿「青猫」を切り盛りするかたわら、自身の集大成として「虚空kokuu」のデザインに着手しました。

宇坪さんは、料理学校の講師を経て、調理師免許や色彩検定2級を取得。自営のかたわら、京都の造形芸術大学にて、空間演出デザインを学び、のちに学芸員の資格も取得するなど、学びに熱心な経歴の持ち主です。「造形芸術大学の卒業は、卑弥呼の営業もあり厳しい道のりでした。卒業時に優秀賞、在学時に学生創作大賞を受賞。学生創作大賞の賞金20万円を蔵プロジェクトに使用しました。もともと、悩みがあったら勉強に走るタイプなので、頭の中はいつも図面が渦巻いていました。空間演出デザイン科は若い学生が多いので、卒業した今も教授や仲間が顔を見せに来てくれるのがありがたいです」と振り返ります。

造形芸術大学の元・副学長、大野木啓人先生には、今でも相談に乗ってもらうそう。実は、宇坪さんが造形芸術大学に学んだきっかけは、大野木啓人先生の著書や作品に経歴に惹かれ「この人に教わりたい!」と思ったから。「尊敬する先生です。今でも京都へ行けば食事をご一緒させてもらい、三次にも何回も立ち寄ってくださっています。卑弥呼蔵で学外授業をされたこともあります」

ご縁を大切にする宇坪さんらしいエピソードです。

そんな宇坪さんが、かつて町屋だった古民家を改修して完成させた「虚空kokuu」は、とにかく「空の舟」ありきだったそう。「空の舟」とは、「虚空kokuu」の中庭にある筏のようなタイル空間のこと。

言われてみれば、確かに庭に浮かぶ「舟」のよう。「ここに寝転がって空を見たい!そう思ったところから虚空kokuuの構想がスタートしました」と宇坪さん。前例のない思い付きでしたが、空の舟が完成すると、その周囲のデザインが次々に決まってきました。

「虚空kokuu」のテーマは、日本文化の哲学書ともいわれる「陰翳礼讃」。それを裏切らないような光と影の空間に、さまざまなタイルが使われています。

入ってすぐに目に入る、凹凸の壁面。よく見ると全てタイルなのです。「40年前の、珍しい日本タイルを探し出しました。でもね、作業始めは職人さんたちが不安がっているのが分かりましたよ」と宇坪さん。一度見ると、存在感、重量感があり、落ち着きます。

客室の正面には60cm角の大型タイルを配置。趣のある色あいは、光の具合で変化して見えます。

同じ大型タイルを、15ミリ手前に出して変化を付けてあります。これも光によって見え方が変わってきます。たったそれだけのことで、全く違う印象になるのですね。今までの学びと、卑弥呼蔵の建物の空間演出デザインを全て手掛けた経験の本領発揮です。

宇坪さんが最初に手掛け、もっとも作りたかった場所、「空の舟」。こちらにも同じ大型タイルがあしらってあります。大型タイルは、「虚空kokuu」のアクセントとして、ポイントとなる3カ所で使われているのです。

一段高く設計した土間の足元部分を、間接照明がそっと照らします。直接光が当たらないよう配慮し、光の陰影で実際よりも空間を広く見せています。灯りは全て間接照明。心が緩み、笑顔になってしまいますね。

「谷崎純一郎の随筆、『陰翳礼讃』の世界観が大好きなんです。電灯がなかったころの日本の、今と違った陰影の美について書かれたものです。その随筆の内容がコンセプトと言ってもいいかしら」読んでみたいなと思った瞬間、宇坪さんが「虚空kokuuに一冊置いてありますよ」と教えてくれました。宿泊したら、その本を手にとって、世界観に浸ってみるのもいいですね。入口には、その日宿泊する人の名前を敢えて敬称無しで書いて、玄関に小さな表札のように貼るそうです。まるで「この日、ここはあなたの家です」と言われているようですね。「泊まることが旅である 静かに流れる時間 刺激的なことが此処には無い」「虚空kokuu」にぴったりの言葉が、黒柿の板に真鍮で描かれ、飾られていました。ガラス戸が一直線でつながって、屋外のゴマキの葉っぱの揺れが見えるよう窓を配置。

板場の応接室は、かつて酒蔵だった卑弥呼蔵のおいしい地下水を使って、飲み物をゆっくり味わう部屋。mukのお菓子を置いて、紅茶、コーヒー、台湾のウーロン茶などこだわりの飲み物をご用意。温度調節可能なポットも設置しています。水質の良い水で、おいしい一杯をいただきましょう。

食事は全て、併設するお食事処「万mann茶房」にて提供します。「ゆっくりと丁寧な仕事がしたい」と、卑弥呼蔵の地下水で作る胡麻豆腐から始まる料理を用意。

宇坪さんの集大成と位置付ける「虚空kokuu」は、見て、触って、泊って分かる魅力がいっぱいの特別な空間。ここにしかない世界観を、大切な人と一緒に感じませんか。三次市観光の拠点としてもお勧めです。

 

Information

店舗名 虚空kokuu
所在地 三次市三次町1092(卑弥呼蔵内)
料金 大人1名様:一泊二日朝食付き 25,000円 (ご予約は、1日1組限定五名様まで)
電話番号 0824-63-1713
外観写真