【三次市大田幸町】木津田産業(上井田ぶどう園) / 三次の最高品質葡萄はワイン作りに欠かせない存在
木津田産業(上井田ぶどう園)
住所/広島県三次市大田幸町
三次市の東部、山々に囲まれた自然豊かな大田幸町の「上井田ぶどう園」は、三次市で最も歴史のあるぶどう園です。契約農家の一つである「木津田産業」の代表木津田礼さんは、1996年、21歳のときに、祖父母の後を継いでブドウ栽培を開始。先代から受け継いだ昔ながらの味を大切に、ワイン用ブドウの栽培でも挑戦を続けています。
上井田ぶどう園には、朝採れブドウが並ぶ直売所が併設されています。生産者の方々が自ら販売を行っており、話を聞きながら直接味見をして購入できるのが魅力です。「お客さんに直接買いに来ていただける環境なので、食べた感想をダイレクトにもらえるのが嬉しいですね。『美味しい』の言葉が一番の励みになっています」と自身も販売所に立つ木津田さん。祖父母の代にはマスカットベリーAとデラウエアのみの2種類を栽培していましたが「色んな種類を食べてみたい」という声を受け、現在は10種類程度まで増やしました。なかでもぜひ食べてほしいのが昔ながらのデラウエア。軸が鮮やかな緑で、皮にうっすらブルーム(果粉)と呼ばれる白粉をまとっているのが高鮮度の証。小粒ながら甘味がとっても強く、それでいてほど良い酸味もあり、さっぱりとした後口に食べる手が止まらなくなってしまいます。「粒が小さい品種はその分手間もかかりますが、今後も変わらず提供していきたい。祖父母が育て、お客さんにも親しまれ続けてきた味を、これからも大切にしていきたいです」。
上井田ぶどう園は、三次市初のブドウ園として1964年に創業。最初は農家8戸によって農事組合法人として設立し、5ヘクタールのぶどう団地として始まりました。現在営んでいるのは4戸となりましたが、園全体で9ヘクタールまで拡大。その中で、木津田さんは1.5ヘクタールを手がけています。「子どもの頃からブドウ畑に親しんできましたが、実際育てるとなると大変でした。体力仕事です」。栽培から収穫時期までの間は4戸で何度も研修会を重ね、栽培がはじまる冬には山梨などのブドウ先進地へみんなで視察に出かけたりも。「土地が変われば栽培方法も変わります。寒暖差が少ない地方が色が付きにくいなか行っている工夫など、この土地に合う栽培法のヒントを積極的に探していきたいですね」。木津田さんの、より美味しいブドウを作るための努力は続きます。
近年、国内外で注目を浴びている、三次産ブドウ100%のワイン「TOMO’E」。その醸造元である「三次ワイナリー」の契約農家の一つとして、2007年からはワイン用ブドウの生産をスタートさせた木津田さん。その後、13年には、同ワイナリーで働く醸造家・太田直幸さんのアドバイスもあり、よりワインに合うブドウを目指し栽培技術を磨きました。「ワイン用は濃厚な味に仕上げるため実を太らさないように、あえて水を抑えて作ります。さらに、一枝から取れる房数を少なくするなど、栽培方法を変えていきました」。その13年産のブドウが原材料として100%使用された赤ワインが、15年の全国コンクールで金賞を受賞。そして、今年2019年には、2017年産ブドウ100%使用の「マスカット・ベーリーA木津田ヴィンヤード」が英国のワインコンテスト「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)」で銀賞を獲得しました。「必要としてもらえることはすごく喜ばしいことだと思っています。ワイン用も食用も、みなさんの希望に応えられるようなものを、一生懸命作っていきたいです」。
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Information
店舗名 | 上井田ぶどう園 木津田産業 |
所在地 | 広島県三次市大田幸町 |