【三次市十日市】喫茶キナリ / コワーキング「巴家」内の、フィンランドをイメージしたカフェ
古民家を改修してオープンしたコワーキングスペース「巴家」内に、待望のカフェができました。
店名は「喫茶キナリ」。
染色などを施していない、天然素材ありのままの状態の「生成り」から名付けられたそう。
「この店も、まっさらな状態から、お客様と一緒に染めていけばいい」との、店主・枯木悦子さんの思いがこもっています。
枯木さんは、料理の講師や調理の仕事をしながら、「カフェが好き。いつかカフェをオープンしたい」と思っていました。
2014年ころから、将来の夢に向かって、まずは顔や名前を憶えてもらおうと、イベントに出店。そのときの屋号も「キナリ」でした。
コワーキングスペース「巴家」で、飲食業をやってみないかという話を聞いたことが転機に。自分の思い描いていたイメージ、空間、「やってみたい」という気持ちが合致し、オープンを決意しました。
2006年に公開された映画「かもめ食堂」に出てくるフィンランドスタイルや、北欧の雰囲気が大好きだった枯木さん。
好きが高じて、映画に出てくる「シナモンロール」を手作りするようになりました。
売っているシナモンロールはほとんどニューヨークスタイル。
「フィンランドスタイルのシナモンロールは、広島県内ではどこにも売っていないのでは。フィンランドスタイルが好きな人にはヒットするな」と小さな手ごたえを感じていたそう。
カフェのオープンが決まると、得意のシナモンロールをさらにブラッシュアップ。
三次市でイラストレーター、カメラマンとして活躍し、フィンランド滞在歴もある栗原ひろみさんに、シナモンロールを実際に食べてもらって、アドバイスをもらい、さらにおいしく改良していきました。
「シナモンの配合や種類などを、試行錯誤。栗原さんをはじめ、いろんな人に食べてもらい、感想をもらいました。目指す味が完成するまでには、つらいこと、苦労もありました…。本場の味に近づけつつ、1割は日本人の嗜好に寄せた味に仕上がっています」と枯木さん。
看板メニュー完成の舞台裏には、相当な努力があったのですね。
シナモンロールと好相性の、エイコーンズから仕入れる深煎りコーヒー「キナリブレンド」
次に考えたのは、店内のイメージ。
枯木さんには「料理やスイーツだけでなく、空間も楽しんでほしい」という思いがありました。
ここでも「かもめ食堂」に出てくるラウンドテーブルにこだわり、全く同じセットを買い求め、庭の見える一角に設置。
ラウンドテーブルセットに合わせて、他のテーブルやイスも、あえて明るいベージュに統一。
テーブルは、足場板を加工し、ナチュラルテイストに。照明は形が特徴的なペンダントライトをチョイス。
全てのテーブルの上には、小さな生花を飾っています。
「足場板の優しい色合いが、料理を引き立て、写真映えします。花を飾っていると、料理やスイーツと一緒に写真を撮ってくださる人が増えてうれしいです。中には立派な一眼レフを持って撮られる方もいらっしゃいます」
枯木さんが作り上げたメニューと、北欧テイストの空間。
何にも染まっていない生成り色だったカフェは、今、お客様の笑顔で、カラフルに彩られています。
ランチ、カフェ、テイクアウト、さまざまなシーンでご利用ください。
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Information
店舗名 | 喫茶キナリ |
所在地 | 広島県三次市十日市中3-17-20 |
営業時間 | 11:00~16:00 |
お休み |
日、水、月2回月曜休、不定休あり Instagram@kinari_kissaにてお知らせ |
外観写真 |