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更新日:2025.04.03

【三次市吉舎町】kissa / 吉舎町の喫茶は街の未来を創造

kissa

住所/三次市吉舎町吉舎397 電話番号/090-9063-0376

デザイナーとして働き、ともに地元の印刷会社へ転職したことで出会ったという岩崎さん夫妻。自治会の役員を務める中で町の現状を憂う声を耳にするようになり、「気軽に集まれる場所を作りたい。日常の小さな幸せに目を向けていきたい」とカフェをオープンします。周りの人たちからの期待や応援を受け、町のデザインをする感覚で、新たな人の流れを作り出しています。

基本情報

施設名
kissa
所在地
三次市吉舎町吉舎397 
営業時間
10:00~16:00
お休み
日・月曜・祝日 ※不定あり
電話番号
090-9063-0376

施設の見どころ

三次市吉舎町七日市商店街に佇む小さなカフェ。2019年12月、グラフィックデザイナーでもある岩崎夫妻が“日常の中のちょっとした喜びを感じられる場に”という思いでスタートしました。吉剛さんは吉舎町出身、大学卒業後は廿日市市でデザイナーとして会社勤務し、その後地元三次の印刷会社に転職。あゆみさんは西河内町出身、大学卒業後に愛知県でデザイナーとして働き、同じ転職先の印刷会社で吉剛さんと出会ったそうです。結婚後にグラフィックデザイナーとして独立を果たす傍ら、「皆が気軽に集える場所を作りたい」という思いが二人の中に常にあったと話します。

三次に帰郷してからよく聞くようになったのが、町の過疎や寂れた様子を憂う地元の人の声。仕事をしながら自治会の役員を務める中で、町が栄えていた時のことを知る人たちから不安や淋しい気持ちを聞くことが多々あったのだといいます。「賑やかな頃を知る人たちからすれば、現状の町の様子を悲観的に思っても仕方がないのかなとも思います。けれどその一方、その時代を知らない僕たち世代は現状を不幸だとは感じていない。そのギャップに気付いたんです。おいしいものを食べる、友達と楽しく会話する、子どもたちと散歩に出る、そういう日々のささやかな風景にこそ幸せはあると思っています。この吉舎という町に宿る小さな幸せに気付ける場所を作りたいと、強く思いました」。

商店街で空き家になっていた築100年以上の元金物店の建物をリノベーションし、カフェ『kissa』をオープン。店名は「吉舎」と「喫茶」をかけた造語で、“kissaという拠点から吉舎を楽しみ、吉舎全体をkissaに”という思いが込められています。また、国道から一本入った商店街を立地に選んだ理由は、人通りの少なくなっている場所を選ぶことで新しい人の流れを作りたい、ここを訪れたことがない人にも新たに足を運んでもらいたいという考えがあったそう。メニューは大人から子どもまで食べやすいスパイスカレー、おやつにぴったりの自家製マフィン、三次町『エイコーンズ』で焙煎したkissaオリジナルブレンドコーヒーなどが並び、お子様連れに優しい小上がり席も用意しています。

「小さな工夫ですが、角の丸いテーブルや、おもちゃ、絵本を置き、ゆったり寛いでもらえるよう配慮しました。お子さんが退屈せずに遊んでくれることで、パパやママものんびり楽しめると思います」。そんな岩崎さんが掲げるコンセプトに共感するように、「こんなお店ができるのを待ってた!」と同世代からは大きな反響をもらったといいます。「年配の方たちからは、ちゃんと流行るんかというような厳しい意見もいただきましたが、親心のようなものかなと思っています。どんな店に育っていくのか私たちも楽しみにしています」。kissaのオープンをきっかけに、商店街に少しでも活気が戻り、賑やかな人の流れが生まれてくれればと話す岩崎さん。それらを見据えた活動は、デザインの仕事に通じるものもあると話します。

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※2025年4月3日時点現在の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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