三次のファミマは地域密着型!|三次市観光 Walk @round Miyoshi(みよし観光まちづくり機構公式ウェブサイト)|広島県三次市

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川西郷の駅

住所/三次市三若町2396 電話番号/0824-69-2808

地域の賑わいづくりをテーマに生まれた交流拠点、『川西郷の駅』。コミュニケーションの場として活用されており、住民が出資する株式会社という珍しい形態が話題を集めています。「自分たちの会社、そして自分たちの住む町をより良くしていこう」。住民主体の活動は、地域を元気にするとともに、たくさんの人の笑顔を生み出しています。

『川西郷の駅』は、2017年7月にオープンした住民出資による地域の生活交流拠点です。事の発端は、地域住民が以前から感じていた少子高齢化による町の過疎に対する不安にありました。そこで国が地方振興として推進している『小さな拠点づくり』事業に応募することにしたのです。これは基幹集落に複数の生活サービスや地域活動の場を集め、地方の集落活性化を目的とした事業。採用が決まれば、国からの補助を受けることができます。この事業へ応募するにあたり、まずは地域住民の声を集約することにしました。「地域にいま必要な施設は何か、どんなものがあれば生活は改善されるか」。年齢を問わず、小学生から高齢者まで900人近い住民に幅広く実施したところ、そのうち約700人から寄せられた回答が「コンビニエンスストア」というものでした。「圧倒的な要望だったのでとても驚きましたが、そう言われればそうかもしれないと。コンビニは普段の買い物だけでなく、ATMや宅配サービスなどが受けられる。今まで郵便局やJAを活用する人がほとんどでしたが、土日は閉まっているので不便な点もありました。そこでコンビニを中心にした施設の検討を始めたのです」と、代表を務める平田克明さんは話します。いくつかのコンビニチェーンに誘致の打診をしたところ、産直市などを併設する構想に実験的な意味合いを見出したファミリーマートが賛同。経営体制は住民の約85%が出資する、“地域みんなの株式会社”というかたちでスタートすることになりました。この珍しい取り組みは地域内外で高く評価され、地方集落を元気にする取り組みとして地域再生大賞の特別賞を受賞しました。

朝早くから深夜まで明かりの灯る『川西郷の駅』は、ちょっとした買い物に便利なだけでなく、地域住民のコミュニケーションや防犯に大きく貢献しています。併設している『郷の駅食堂』は自然と住民が集うことが多い、まさに“現代の寄り合いの場”という雰囲気。いつも顔を見せる人が不在の時は「今日は顔を見んね」と誰かが気にかけ、実際に自宅へ様子を見に行くこともあるそうです。「ここに来れば誰かに会えるっていうのは、気持ち的にすごく支えになる部分があると思う。地域の会合とかミニ同窓会とか、大いに活用してもらえたらと思います」。また、川西郷の駅が担っているもうひとつの役割が、雇用の場を創出していること。

従業員の一人である桟敷みすえさんは、産直市で販売している餅の製造を担当しています。「もともとこの地区には『さわやか』という、餅づくりのグループがあったんです。今はさわやかのメンバーが餅づくりの指導に来てくれて、6人で頑張っています。チョコやワサビなど珍しいものにもチャレンジしましたが、やっぱり定番の白餅や餡子が人気ですね」と、にっこり。教えに来てくれる2人はすでに80代だそうですが、朝早くから元気に指導に当たってくれるといいます。食堂担当の湯谷恵さんも、施設オープン時からのメンバー。「最初のメニュー開発から関わっています。イートインで手軽に食べられるうどんを、と試しに作ったんですが、試食会で美味しくないという意見が出て。うどんの名店にスタッフ皆でダシづくりを習いに行きました」と笑います。その甲斐あって、食堂のうどんはちょっとした名物。同じダシを使った和風ラーメンも「さっぱりしていて美味しい」と評判を呼んでいるそうです。

地元の産物が買えて食事もできる郷の駅は、多くの人が利用する人気のスポットに。そこにさらなる賑わいを加えているのが、定期的に開かれているさまざまなイベントです。第1・3土曜はモーニングを用意しており、手頃な価格で栄養満点の朝食が食べられます。また、第3土曜は同時に『かわにしマーケット』が開催されるため、その賑わいはいっそう盛況なものになるそうです。「色々なものが食べられるキッチンカーはとくに楽しみですね。今までもカレーやメロンパンなど各地のおいしいものが届き、家族用に購入しました」と、湯谷さん。フリーマーケットやワークショップもあり、子どもから大人まで楽しめる内容が盛りだくさんなのだといいます。今後は晩秋から冬にかけて旬を迎えるネギをテーマにした『ねぎ祭』を開催予定。こちらは広島各地で農業体験イベントを手がけている『つなぐぷらす』主宰の伊勢本茂美さんが手がけています。湯谷さんと伊勢本さんは以前からの知り合いで、今は川西郷の駅を盛り上げるべく、一緒に協力し合っている仲間なのだそう。「地元の目線で作るだけじゃやっぱりダメだと思うんです。例えば地域にある良いものでも、そこに住んでいる人の目で見ると“当たり前のもの”として映ってしまう。外から客観的に見てくれる伊勢本さんのような人が“これいいんじゃない?”って言ってくれて、初めて気付けることってあると思う」と湯谷さんは話します。「私の活動の原点は、農家さんを応援すること。今回の『ねぎ祭』もそういう意味ですごくやりがいのあるイベントです。収穫体験やねぎ鍋大会を準備しているので、たくさんの人に参加してほしいです」と、伊勢本さん。ワクワクがぎゅっと詰まった『川西郷の駅』は、地域住民の努力と、地域を応援するサポーターの力で、これからもより多くの笑顔を生んでいくことでしょう。

Information

店舗名 川西郷の駅
所在地 三次市三若町2396
営業時間 6:00~翌1:00 ※「郷の駅食堂」はモーニング7:00~9:00(第1・3土曜のみ)、うどん11:00~15:00
電話番号 0824-69-2808