【三次市甲奴町本郷】ジミー・カーターシビックセンター / 集い、学び、交流する 生涯学習拠点施設 - 三次市観光 Walk @round Miyoshi(三次観光推進機構公式ウェブサイト)|広島県三次市

【三次市甲奴町本郷】ジミー・カーターシビックセンター / 集い、学び、交流する 生涯学習拠点施設|三次市観光 Walk @round Miyoshi(三次観光推進機構公式ウェブサイト)|広島県三次市

ジミー・カーターシビックセンター
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【三次市甲奴町本郷】ジミー・カーターシビックセンター / 集い、学び、交流する 生涯学習拠点施設

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ジミー・カーターシビックセンター

三次市甲奴町本郷の弘法山にある「ジミー・カーターシビックセンター」。
豊かな自然に囲まれた生涯学習拠点施設です。

1階に「「ピースベルホール(405席)」「平和学習センター」「モニュメント」「会議室」「和室」、2階には「プラネタリウム館」「図書館」「創作室」「研修室」「オーディオスタジオ」があり、市内外の多くの人たちが、さまざまなシーンで利用しています。

1994年に設立された『ジミー・カーターシビックセンター』は、第39代アメリカ合衆国大統領ジミー・カーター氏の来訪がきっかけで設立されました。縁を結んだのは、甲奴町にあるお寺・正願寺の梵鐘(ぼんしょう)。数奇な運命をたどったこの梵鐘が人と人のつながりを作り、今なおセンターは多くの人の交流と学びの場になっています。

ジミー・カーターシビックセンターが設立されたのは今から約25年前のこと。センターの名を冠している第39代アメリカ合衆国大統領ジミー・カーター氏と甲奴町を結びつけたのは、正願寺の梵鐘でした。甲奴町にある正願寺の梵鐘は、第二次世界大戦末期に砲弾の資材として供出されることに。その後イギリスへ渡り、所有者テーラー氏がアメリカへ移住した際に、この鐘も一緒にアメリカへ渡ったそうです。1984年、この鐘が売り出されているのを知ったアトランタ在住の日本人商工会及び日本総領事館が入手。表面に刻まれた「備後」の文字から、平和のシンボル「ヒロシマの鐘」としてカーター・センターに寄贈されました。このような縁からジミー・カーター氏が1990年に甲奴町を訪問、1994年に甲奴平和学習センターを主とする『ジミー・カーターシビックセンター』が設立されました。 

ジミー・カーターシビックセンター

「コロナ禍で交流はリモート交流のみとなっていましたが、2023年はアメリカス市からの訪問団を受け入れることが決まっています。甲奴からの訪問団は、『甲奴から世界へ』を目的とし、カーターセンターで平和について学びを深めたり、ホストファミリーと過ごし異文化を体験します。過去に訪問した生徒の中には、英語が通用しないことを実感したり、逆にゼスチャーで通じたことを喜んだり。英語を生かした進路に進んだ子、大学生になって再び渡米してホストファミリーに再会した子も。かけがえのない経験となっていることを実感しています。約30年も継続しているのは素晴らしいことです」と甲奴町振興協議会連合会 事務局次長の中垣健一さん。

中垣さんは、かつて市職員として、通算6回、訪問団の引率をした経験を持ちます。それゆえ、訪問団への思いは一層強いものがあります。

ジミー・カーターシビックセンター

「平和の鐘」の説明とともに、目を引くのが「鐘楼堂」。
これは、2022年にアメリカのカーターセンターに完成した「平和の鐘」鐘楼堂の、4分の1サイズの模型です。

カーターセンター内に鐘楼堂を建設することは、梵鐘が寄贈された当初からの願いでした。2021年8月、やっと建設の許可が下りると、甲奴の近藤建設に施工の依頼があり、材料の調達、設計図の作成、加工、組み立てなどの作業がスタート。現地では、甲奴町をはじめ、広島県内在住の大工2人と瓦職人2人が、約3週間かけて鐘楼堂を完成させました。

ジミー・カーターシビックセンター

「当館内に展示している小さい鐘楼堂は、実物と同じヒノキ材を使った、4分の1サイズの模型。設計書に基づいて、実物をイメージして事前に製作された試作品であり寄贈品です」と中垣さん。

ジミー・カーターシビックセンターに行けば、アメリカのカーターセンターに建設された鐘楼堂のミニチュア模型を見て触れることができます。多くの人の協力を経て完成した鐘楼堂の模型を見ながら、梵鐘がたどった運命や、カーター氏の功績を知っていただくのもいいですね。

ジミー・カーターシビックセンター

県内でも4カ所しかないプラネタリウムのがあるのも、この施設の特徴といえるでしょう。
館内には70席のリクライニング席をもうけています。
ナレーションは、スタッフによる肉声というのも◎!!
その日の来場者の年齢や目的などに合わせ、楽しく分かりやすい解説をしてくれます。
館内の前方にはステージが配置されており、星にまつわる音楽イベント等も開催しています。

ジミー・カーターシビックセンター

現在、広島大学 天文研究会 プラネタリウム班と連携が構築されており、月1回の研修で、プラネタリウムのオペレーションができる人材を育てています。
「広島大学の学生さんと一緒に発展していく関係が築けています。プラネタリウムが扱える人が増えるのも喜ばしいこと。ここで関わってくれた学生さんが将来全国で活躍し、三次市甲奴町の魅力を伝えてくれたらうれしいです」
現在は、イベントや、小中学生の学習の利用に限ってプラネタリウム投影を行っています。
利用については事前にご相談ください。

ジミー・カーターシビックセンター

図書館には約23000冊の蔵書の他、幼児コーナーや視聴覚コーナーも完備しています。

ジミー・カーターシビックセンター

ジミー・カーターシビックセンター

1階ロビーには、「書道パフォーマンスカーター大会inこうぬ」で競われた「書道パフォーマンス」の作品が飾られています。

ジミー・カーターシビックセンター

中垣さんは甲奴育ち。地元の高校を卒業後、関西の大学へ進学しました。卒業後は一般企業に勤務していましたが、「5年ぶりに甲奴町役場の職員の募集があるよ」と聞き、即応募。見事採用されました。

「大学進学時に、甲奴町の奨学金をいただいたので、いつか恩返ししたいと思っていました。成人式に帰ってきたときも『甲奴で役に立つ仕事がしたい』と言っていたくらいです。甲奴町役場に採用されると、さっそく『今年の夏アメリカス市に行ってほしい』と言われて4年連続引率を経験し、そのあと2回行かせてもらいました。約30年続く訪問団の派遣は、他の市町にはない素晴らしい事業。コロナが終息したら、また積極的な交流が深まるといいなと思っています」
その後、三次市役所を早期退職し、2022年7月にジミー・カーターシビックセンターの指定管理業者である甲奴町振興協議会連合会に再就職。
いつか甲奴に恩返ししたいという思いは、勤務先が違っても、変わることはありません。

「以前と比べると、かつてのような『元気なまち甲奴』とは残念ながら言えず、子どもの数は減少し、地元の人材も減り高齢化が進んでいます。しかし、こんな良い環境が整った施設があるのですから、もっと多くの人に訪れてもらいたい。まずは足を運んでもらえるよう、例えば『平和学習・生涯学習の聖地』を目指して仕掛けていく、SNS発信など、一歩一歩頑張りたいですね。甲奴には夢を持ったリーダーが多いので、人と人をいかにつないでいくか。そこがつながっていけば色々なアイデアが生まれて面白いと思います。オリジナル色を出さないと、わざわざ甲奴に来てもらえませんからね。今までも、これからも、地域への恩返しと思って頑張っていきます」

カーター・シビックセンター周辺にはヘラブナ釣りが楽しめる池、弘法山こども天文台(※現在休業中)、カーター記念球場、いこいの森弘法山キャンプ場など、甲奴の自然と魅力を感じる施設が点在します。
まるごと甲奴を楽しむ拠点として、平和への思いを新たにする場として、ぜひ立ち寄ってみてください。

ジミー・カーターシビックセンター

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Information

店舗名 ジミー・カーターシビックセンター
所在地 広島県三次市甲奴町本郷10940
営業時間 開館時間 9:00~18:00
(図書館は10:00~18:00)
お休み 月曜、年末年始(12/29~1/3)
電話番号 0847-67-3535
外観写真