【三次市上田町】2021年度 ふるさと自然体験塾「そば打ち&しめ飾り作り」
そば打ち体験
三次市上田町の田畑、森、ほしはら山のがっこうをフィールドに、思い切り自然を体験する「ふるさと自然体験塾」。
寒さが増す12月、「ほしはら山のがっこう」では、そば打ち体験と、しめ飾り作りが行われ、三次市内外から8家族が参加しました。参加した8家族は、地域の「先生」の指導のもと、そば打ち体験としめ飾り作りに奮闘しました。
この日のそば打ち体験の「先生」は、全員が三次市川西地域在住!
大鎗克文さん「40代からそば打ちを始めました。自宅でそば打ち体験も受け付けていますよ」
福永節司さん「友達に誘われて、神石高原町のそば打ち道場で1泊して習ったんですよ」
松本秀夫さん「両親がそばを打っていたのがきっかけ。蕎麦を自宅に植えています」
金末忠則さん「ほしはら山のがっこうが開校し数年して、そば打ちを始めたときから始めました」この日使用したそば粉は、北海道産。そば粉400gにつなぎ粉が100g、「二八そば」です。
まずは、そばのこね鉢にそば粉とつなぎ粉を入れて混ぜ合わせます。
次は、とても大事な水回しです。
そばの粉一粒一粒に水が均等にまわるように指先で手早く混ぜてね」「シャンプーするときの手先のイメージで」「パン粉状態になるまで混ぜてね」
先生ごとに表現は違いますが、分かりやすい指導でだんだん粉と水が合わさってきます。
だいたい15分くらい経つと、そば粉は小さい粒から中くらいの粒、そしてピンポン玉くらいの大きさになっていきます。それをぎゅっぎゅっと練っていきます。「これをくくりと言います」と先生。くくられたそばは、表面がつるっときれいにまとまりました。
次は「菊練り」。折りたたむような、包むような、魔法のような手つきで練られたそばは、円錐形になりました。打ち粉を振って、丸く広げます。
「手先を猫の手のように丸めてね」
次は、丸く伸ばしたそばを、四角にする「角出し」。「人間は丸いが、そばは角を出すんよ」と参加者を笑わせる先生。参加者は、「丸いものが四角になるなんて」と驚きながらも頑張っていました。
たっぷり粉を振ったら、3回たたんで、専用の包丁でカットしていきます。「切ってー、押す!」先生の指導でそばを切ります。「太くなったー!」「上手!」ここまでくるとゴールが見えてきて、がぜん元気になる参加者たち。あと少しで完成です。
この日打ったそばは、約5人前。持参したタッパーに入れてお持ち帰りです。家で茹でて食べるのが楽しみですね。
(試食)
参加者には、先生があからじめ打ったそばを茹でたものが用意されました。冷たいだしと、温かいだしの2種が用意され、好きなほうをかけてすすります。漬け物は、大鎗先生作!
「親が教えるだけではなく、こうやって周囲の人から教わるのも貴重な経験ですね。愛情を持って接してくれる大人の中に行かせてよかったなと思います」とお母さん。
「最後までよく頑張ったと思います」と、子どもの頑張りに驚くご両親。
「初めてだったけど楽しかった!」と笑顔を見せる子どもたち。
「そばは心で打つんよ」と優しく楽しく場を盛り上げる、経験豊富な「先生」たちのおかげで、そば打ち体験は無事終了しました。
しめ飾り作り
そば打ちが終わった家族は、外へ。ブルーシートが敷かれた上には、稲わらがどっさり。お正月に飾る「しめ飾り」を作ります。しめ縄作りは、しげさんや、近くの上田八幡神社の宮司さんが教えてくれます。木槌で叩いて扱いやすくした稲わらを、ねじって、稲わらで留めます。
1束を3つに分け、そのうちの2つをねじって縄をない、最後に残った1つも一緒にねじりこんで1本のしめ縄にします。神様の縄は、暮らしで使う縄と反対の左巻きにねじるのがポイントです。
一人では難しいところは、親子で協力。
「昔の人はこうやって縄をなっていたんだね」と感慨深いコメントも。
まあるい形に仕上げたら、紙垂(しで)や、松竹梅などめでたい飾りを自由にあしらって完成です。
「わらをねじるところが大変でした。つまようじで、扇が立つように工夫しました。やっと完成してうれしいです」
この日は、秋に収穫した米も配布されました。
そば打ちとしめ飾りが完成し、あとはお正月を待つばかり。笑顔いっぱいのふるさと自然体験塾でした。
よいお年をお迎えくださいね。来年もほしはら山のがっこうで楽しみましょう。
Information
イベント名 | 2021年度 ふるさと自然体験塾「そば打ち&しめ飾り作り」 |