【三次市吉舎町】花笑カフェ / 吉舎町安田の新たなにぎわいの場 - 三次市観光 Walk @round Miyoshi(三次観光推進機構公式ウェブサイト)|広島県三次市

【三次市吉舎町】花笑カフェ / 吉舎町安田の新たなにぎわいの場|三次市観光 Walk @round Miyoshi(三次観光推進機構公式ウェブサイト)|広島県三次市

花笑カフェ
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【三次市吉舎町】花笑カフェ / 吉舎町安田の新たなにぎわいの場

【三次市吉舎町】花笑カフェ / 吉舎町安田の新たなにぎわいの場

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花笑カフェ

住所/三次市吉舎町安田1709-1 電話番号/090-3220-8736

「いらっしゃーい」
「ありがとう。また来てよ」

古民家を改修した店内に、ひときわ通る声が響きます。
声の主は、「花笑カフェ」店主の鳥井実香さんです。
鳥井さんは、ここ安田地区に生まれ育ち、大学進学で徳島へ。以来約40年間、徳島にて生活してきました。
徳島では、ラジオのパーソナリティーとして活躍。音楽やプロレス界を中心に、幅広い人脈を築き、充実した毎日を送っていました。
伸びやかな声の持ち主なのも納得です。

花笑カフェ

ここ20年は、安田で生活する両親の通院を手助けしたり、畑仕事をしたりするために、徳島から月2回、安田に帰省。
やがて、自身も通学した地域のシンボル、安田小学校の閉校が議論されるようになり、2019年春、ついに閉校。元気がなくなっていく安田地区を目の当たりにしました。

「みんなが集まる場所がなくなって寂しい」
「子どもの声が聞こえなくて残念」

そんな声を聞いた鳥井さんは「集まる場所がないなら、『誰かが作ってくれる』ではなく、私が作ればいいという気持ちが沸き上がったんです。『飲むところがない』『集う場所がない』という声を聞くと、やっぱり飲食店をやろう!ってね」と、カフェを立ち上げようと思った当時を振り返ります。

学食のアルバイトや弁当屋のパートの経験はあったものの、「料理はそこまで得意じゃない」と話す鳥井さんを後押ししたのは何だったのでしょうか。それは、40年近くを過ごした徳島の成功事例にありました。

「地方創生のロールモデル」「ITベンチャーや若者が集まるまち」といわれ、移住者が集うまち、徳島県神山町。
「神山町の成功例を間近に見ていたからでしょうか、同じような環境の安田地区でもできる、失敗する気がしないって思ったんです。ラジオのパーソナリティーの仕事をして、いろんな人とご縁があり、関わってきましたから、何かの引き出しがあるんじゃないかなって。それに気付けるかどうか、です。何とかなるんですよ。だって、今まで何とかなってきたんですから」

花笑カフェ

2021年12月、1人で暮らす母のもとへ転居。
飲食店用の物件を探していると「三次ですればいいのに」「吉舎でオープンしたらいいのに」という声もあったそうですが、鳥井さんは「私にとって、安田でないと意味がないんです」ときっぱり。

「私が生まれ育った安田で飲食店を立ち上げることで、神山町のように、Iターンして小学校を使ってくれるとか、飲食店があれば空き家に入居してくれるとか、相乗効果があるんじゃないかなと。とにかく拠点さえ作れば、いろんな人が集まってくる!と、漠然と思ったんです」

そんな中、「鳥井さんなら譲ってやってくれ」と、安田の人からありがたい申し出がありました。
その思いをありがたく受け止めた鳥井さんは、かつて宿や宿舎として使われていた家屋を購入。階段が2つあり、多くの人が利用したことがうかがえます。

花笑カフェ

その後、改修費用にあてるため、また宣伝も兼ねてクラウドファンデイングを行い、見事目標額を達成。
飲食店のオープンと同時に開催しようと思っていたマルシェを、先行してスタートさせました。

「最初は、私と近所のおばさんの2人でスタート。今では20人が出店することもあるんですよ」

購入した家屋の軒先で月2回開催する「安田マルシェ」には、地元産の野菜や手作りの布草履などが並びにぎわいます。ここを交流の拠点、集いの場としたいと思っていた夢に、また一歩近づきました。

花笑カフェ

2022年3月、「花笑カフェ」オープン。

花笑カフェ

店の入口には、地元のとれたて野菜や、徳島名物の半田そうめんなども並びます。

花笑カフェ

「こんにちわー!」

鳥井さんが指導する地元の子どもたちや硬筆教室の生徒が立ち寄ります。
鳥井さんは、大学で書道を専攻した、現役の書道家でもあります。

花笑カフェ

この日は安田自治振興会が主催し、閉校になった安田小学校グラウンドで、「安田でかマルシェ」が開催されました。

花笑カフェ

すぐ隣のグラウンドのにぎわいを感じながら、相次ぐ来店に大忙しの鳥井さん。
「安田マルシェが、安田でかマルシェになった日。マルシェが安田のものに成長したんだな、って感じますね」と感慨深げ。
塩分を控えた料理、飲み会の対応、求められているメニューを作ること…。まだまだ、生まれ育った安田で、やりたいことがたくさんあります。

かつて、宿舎として多くの人を迎え入れた建物は、時を経て鳥井さんの手に…。
今度は、地域の新たなにぎわいの場「花笑カフェ」として、再びたくさんの人を迎えています。

↓ 詳細は下記へ直接お問い合わせください ↓

Information

店舗名 花笑カフェ
所在地 広島県三次市吉舎町安田1709-1
料金 コーヒー 440円 / カレーライス 550円 / とろろ芋丼 550円
営業時間 11:00~17:00
お休み 水曜、不定休あり
電話番号 090-3220-8736
外観写真