【三次市秋町】福原酒店 / 他店では手に入らない「あの一本」がある酒販店
株式会社福原酒店
住所/三次市秋町977-1 TEL/0824-68-2844
三次市内を走る国道54号沿いに建つ、黒い建物。
「福原酒店」という店名がなければ「カフェかしら」と思うくらいスタイリッシュです。
店に入ると、1階には、広島県内はもとより、日本全国の日本酒、焼酎がずらり。
初心者におススメのお酒から玄人好みのニッチな一本まで、幅広い品揃えが自慢です。
棚に並んでいるもの、冷蔵のものがあり、それぞれ適正な温度で管理されています。
一本一本に、簡単な特徴などが書かれた札が付いているのがうれしいですね。
もちろん聞きたいことがあれば、何でも相談にのってもらえます。
店の一角には、試飲コーナーがあります。(2022年8月現在、コロナ対策でお休み)
階段を上がってドアを開けると、ぐっと低温に保たれた空間に、三次ワイン、日本ワイン、海外のワイン、日本酒などを置いています。
これだけ揃っていれば、好みや目的に応じたワインが見つかりそうですね。
華やかなラベル、デザインに凝ったラベルなどもあり、「ジャケ買い」ならぬ「ラベル買い」したい人も、満足の一本がありそうです。
店主の福原啓文さんに話を聞きました。
「福原酒店は、1928年、私の曾祖母が商店として創業しました。私は会社員として働いていましたが、2013年、2代目の祖父を手伝おうと仕事を退職。だんだんとお酒を揃えていきました。2017年に、ふんだんに木材を使った今の建物に建て替え。現在、約300本の酒を扱っています」
若き3代目は、「ずっと地元の皆さまにご愛顧いただいた感謝の気持ち」を胸に、新店舗で新たな挑戦をしています。
一つは、蔵元との直接取引をする「特約店」であること。
福原酒店では、一般的に流通している酒を問屋から仕入れるのとは違い、藏元から直接仕入れています。
「問屋からでは手に入らない酒が手に入る」ことで、他の酒店と違う品ぞろえが可能です。
話題の酒、希少な酒、季節限定酒、数量限定の「あの一本」があるという噂を聞きつけ、三次市外、県外からもお客が訪れます。SNSでの積極的な情報発信もしています。
しかし、どの酒店も「特約店」になれるわけではありません。
「最初は了承してもらえず、何度も足を運ぶことも。少しずつ理解していただき、全国へと特約店が増えていきました」
もう一つは、飲食店での取引を始めたこと。
今までは、お客様といえば近所の人だけで、飲食店へお酒を卸すことはありませんでした。福原さんの新規開拓で、現在、三次市内の約20軒の店に販路拡大。他にも、市外・県外の飲食店とも取引をしています。今後も広げていきたいそうです。
いっぽうで、祖父が設置したうどんの自動販売機は今なお現役。
イートインスペースもあり、ドライブ中の人や自動販売機マニアが立ち寄るのだそう。
「修理も維持も大変なのですが、利用してくださる皆さんのため、置いておきたい」と福原さん。
新しい店舗で新しい挑戦をしつつ、古きよきものを継承しています。
「わざわざうちの店を目指して、遠方から訪れてくださるお客様も多く、とてもうれしく思います。また、長くご愛顧いただいている地域のお客様も、なくてはならないありがたい存在です。今後は、三次市内にある2つの酒蔵を巡っていただくなど、店を訪れてくださったお客様が、三次を周遊し、できれば宿泊して帰っていかれるよう、盛り立てていけたらと思います」と力を込める福原さん。楽しいとき、祝いの場に欠かせない酒をツールに、地域活性化につながればと願っています。
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Information
店舗名 | 株式会社福原酒店 |
所在地 | 三次市秋町977-1 |
営業時間 | 10:00~19:30 |
お休み | 日曜(不定休あり) |
電話番号 | 0824-68-2844 |
外観写真 |