【三次市三次町】伝統のだし巻き卵にも注目!和洋食工房ふくべ
和洋食工房ふくべ
住所/三次市三次町1510-1 電話番号/0824-63-4323
三次本通り商店街の「歴みち石畳通り」にいくつもつながる歴史のある小路。その中でも三次町に伝わる物怪物語の主人公となった「稲生平太郎」が、日々相撲の稽古に励んでいたという魚の棚小路に、和洋食工房ふくべの歴史が流れています。創業から40年を超える老舗として、2代目の阿部貴史さんは、地元の人々から愛されてきた先代の和食の味を受け継ぎ、さらに自らの経験をいかした洋食メニューを増やしながら、年齢、性別を問わない愛着のあるお店を切り盛りされています。
魚の棚小路をのんびりと歩いていると、瓢箪が描かれたふくべの看板に目がとまります。木の格子と爽やかな青色の暖簾の風情ある店構えに惹かれて、足を踏み入れてみましょう。
歴史を感じる暖簾と、カウンター越しに見えるオーナーの調理する姿。そして椅子に深く腰をかけてメニューをじっくり見ていると、この地元のお店ならではの雰囲気に自然と常連になった気分に浸ることができます。
オーナー 阿部貴史さんと幼馴染スタッフさん
ホテルや洋食店での経験を積んだ後、実家の三次町に戻り、先代のお店を継承された阿部さん。ふくべには小上がりの座敷やテーブル席の他に、40名の宴会もできる離れの大広間があり、和食と洋食のメニューの数もとても多く用意されています。それを一手にこなし、「今ある食材でアレンジをしながら作る」と言われるように、ソースなどのアレンジの幅も広く、そのバイタリティに驚かされます。
おすすめランチ(日替わり)¥880- (この日は「チキンカツの照り焼きタルタルソース」)
えびときのこの明太子の和風パスタ ¥1,100-
メニューには定食やご飯もの、刺身、鍋、煮物、焼き魚、揚げ物、肉料理、パスタ、そして新メニューにいたるまで、幅広いレパートリーが揃っていて、今日がどんな気分だったかも忘れて全てを味わってみたくなります。
ランチメニューと一緒に出される付け合わせには、刺身やぬた、煮物などが付いていて、単品の小料理メニューをちょっとずつ味わっているような贅沢さを感じます。中でも出汁巻き卵には注目。先代の頃から地元の方達に美味しいと好評で、お店を象徴する味となっていました。その先代の味をそのままに受け継がれ、今も多くの人から 「ふくべの出汁巻き卵はうまい。」と親しまれています。
お店の注目はカウンターにかかっているホワイトボード。メニュー表には載っていない、今が旬のメニューや新作料理が所狭しと書かれています。オーナーの阿部さんが思いつくままに更新されるので、まずはこのホワイトボードからチェックをしてみましょう。
日本酒やワインの種類も多くそろっている飲み物のメニューの中で目を引く、「ふくべオリジナル」。味は三次市の地酒で、辛口で美味しいと人気の三和桜。「カープばか」と自分を表現するほどカープ好きな阿部さんを象徴するような真っ赤なラベルに地元愛が溢れています。
柱や梁、小上がりの仕切りなど、木を沢山使った和の雰囲気は、誰もが懐かしさを感じてほっとくつろげる空間です。1人でお店に入っても、常連気分を味わわせてくれる居心地の良さのあるカウンター席は、先代がふくべを開店する時に、先代の兄弟からプレゼントされたという大きな桜の一枚板が使われています。その見た目の高級感と手触りの良さは格別。ふくべが周りの人から愛されて生まれ、そして40年を超えても親しまれ続けている証となっています。
親父の事を尊敬している
オーナーの阿部さんは、専門学校を卒業後、ホテルなどでの洋食で経験を積まれ、帰省をして先代の和食の味と共に阿部さんの洋食の味の両方を楽しめるお店を切り盛りされてきました。「和食では親父にしか出せない味があるけれど、出汁巻き卵と唐揚げの味はそのままの味を受け継ぐことができた。」と話される阿部さん。先代への尊敬を抱きながら、その反対に洋食では親父には負けないといった自身ある姿に、料理人としての魅力を感じます。
さぁ、ここに腰かけて、阿部さんの調理姿を眺めるもよし、テレビのカープ観戦をしてもよし、ゆっくりとのんびりと時を過ごしてみませんか。
Information
店舗名 | 和洋食工房ふくべ |
所在地 | 住所/広島県三次市三次町1510-1 |
ホームページ | https://www.instagram.com/fukube.abe/ |
営業時間 | 11:00~14:00 / 18:00~22:00 |
お休み | 月曜日(日曜不定休) |
電話番号 | 0824-63-4323 |
外観写真 |
![]() |