【三次市廻神町】ベッカライ ナガヤ / のどかな田園に囲まれた蔵で焼く、本格ドイツパン
ベッカライ ナガヤ
住所/三次市廻神町1894 電話番号/0824-66-2050
田畑に囲まれた、のどかな道沿いにある店で、ドイツ人のシュテファン・マイクさんがドイツパンを焼いています。ここは、もともとマイクさんの妻、洋子さんの祖母の家があった場所。家の隣にある、築約90年の蔵を、マイクさん自ら改修し、店舗にしました。店内には10~15種類のドイツパンが並んでいて、オープンと同時にお客様がやってきます。三次ICから車で約10分とアクセスが良いこともあり、遠方からドライブがてら訪れる人、三次観光の途中に買い求める人も。焼きたてパンの香りをかぐと、優しい気持ちになりますね。
マイクさんと洋子さんの出会いはドイツ。学校を卒業後、パン屋で働いていた洋子さんは、職人プログラムを利用しドイツへ渡り、パン職人のドイツ国家資格「ゲゼレ」を取得しました。その後、就職したパン屋でマイクさんと知り合い結婚。2014年に日本に帰国しました。「いつかはパン屋ができたらいいな。店をするなら三次がいいな」と思っていたところ、知人を介し製パン用の機材を引き取ることになり、夢は一気に現実に。ドイツ語でパン屋を意味する「ベッカライ」と、屋号が「永屋」だったことから名付けた、マイクさんと洋子さんの店「ベッカライナガヤ」は、2016年2月にオープンしました。
三次市甲奴産の小麦を自家製粉 こだわりのパン作り
ベッカライナガヤのパンは、ライ麦と水でつくる天然酵母「サワー種」を使用しています。ライ麦パンは、酵母があることで消化・吸収しやすくなり、日持ちもよくなるのです。長時間発酵させることで、腸に吸収されやすく、アレルギーになりにくいそう。
粉は、店舗にある石臼製粉機で自家製粉。高速で小麦を粉砕するポピュラーな製粉方法は熱が発生し、小麦本来の香りや風味が失われてしまいます。そこで、マイクさんは、石臼製粉機を選択。石臼をゆっくり回転させて低温で挽いた、ビタミンやミネラルたっぷりの全粒粉を使っています。
何でもトライするマイクさん。
小麦はどう育って手元にやってくるのかを知りたくて、小麦栽培に挑戦しました。「一度やってみたかったけれど、苦労して栽培し、収穫できたのはほんの少しだった」と笑顔で振り返ります。
そんなマイクさんのもとに、2020年、耕作放棄地を利用して無農薬栽培した「三次市甲奴産小麦」が届けられました。地元産の小麦を使えるのはありがたいと、さっそくオーストリアから新たに製粉機を導入。全粒粉の他に、いろいろなパンに加工できる小麦を製粉できるようになり、ラインナップが広がりました。「甲奴産小麦は、北海道産小麦と違って、膨らみ方も味わいも違うよ」と好感触です。
パンの材料には強いこだわりがあります。ヘーゼルナッツ、クルミ、イチヂク、ひまわりの種、カボチャの種などは全て有機栽培されたもの。
「値段は高いけれど、本当においしいもの、体に良いものを食べてもらいたいからね」
人気のパン、ブレッツェルの仕上げ中。 マイクさん、妻の洋子さん、お嬢さんと一緒に。
あたたかい雰囲気の店舗は、マイクさんが手掛けた。
「ドイツにはしばらく帰っていないけれど、両親が日本に来てくれたよ」と話します。
「いつか石窯を作りたい」と次なる夢を語るマイクさん。
新しいパンのほか、鳥小屋や薪小屋、小麦も作り出してきましたから、その夢もいつか実現することでしょう。
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Information
店舗名 | ベッカライナガヤ |
所在地 | 住所/広島県三次市廻神町1894 |
営業時間 | 11:00~15:00(土は10:00~) |
お休み | 月、火、日 *臨時休業あり |
電話番号 | 0824-66-2050 |
外観写真 |