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400年以上続く三次の伝統文化

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400年以上続く三次の伝統文化

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三次市十日市親水公園内・鵜飼乗船場

広島県三次市十日市中 親水公園内

広島県無形民俗文化財に指定され、三次の夏の風物詩となっている「三次の鵜飼」。戦国時代から行われていたとされ、長い歴史を誇る伝統的な漁法です。豪快な鵜の動き、鵜匠の見事な手綱を間近で見ることができ、さらに終了後には鵜匠と直接話ができる「心の近さ」も観光客を魅了しています。
そんな三次の鵜飼を支える役割の一つに、観光客を乗せた遊覧船を漕ぐ船頭がいます。
2019年6月から船頭としてデビューした松木和美さん。現在唯一の女性船頭として三次の鵜飼を支えています。

都会にはない三次の魅力。
痛感したからこそできる自分の役割

三次市で生まれ育ち、大学進学と同時に東京へ。「遊ぶ場所には困らないし交通網も発達しているし、とにかく便利だったのですが……。私はやっぱり緑豊かで静かな場所で過ごすのが1番だと気付かされました」。と語る松木さん。卒業後、東京で働いた後三次に帰ることになり、2016年6月から縁あって三次市観光協会で働くことになりました。働き始めると、いかに自分が長く暮らしてきた地元・三次のことを知らないか痛感させられたと言います。観光協会としての仕事をしていく中で、三次のことがより好きになり、地域の人との関わりも楽しくなったそう。「地元の方から教えていただいたり、日々三次市内のいろいろな場所に行かせてもらって、改めてたくさんすてきな場所があることを知りました」と話す通り、松木さんの仕事ぶりが認められ、2018年4月から三次観光の目玉と言っても過言ではない、三次の鵜飼担当に抜擢されました。

豪雨災害で決意した
船頭への道

担当としてまず行ったのは鵜飼の中心となる鵜匠とのやりとり。やりとりする中で知ることも多く、知らなかったことが一つずつわかっていくのがとても楽しかったそう。しかし、2018年7月の豪雨災害によって約1ヶ月間中止に。乗船場にはたくさんの土砂が流れ込み、今後長きにわたっての開催が危ぶまれました。そんな中、鵜匠・船頭を中心に、スタッフ、地元の方など沢山の方が復興に向けて必死に作業をしている姿を見て、より強く「自分も三次の鵜飼を支える存在になりたい」と考えるようになったそうです。そして決意したのが【船頭になること】でした。2019年5月から練習をスタートし、毎日先輩が付きっ切りで教えてくれたそうです。手の力だけではなく、全身を使って漕がないとなかなか思うように進まない難しさ、水の流れ、鵜舟の動きを見て棹さばきを行う繊細さを実感。先輩船頭の温かいサポートに支えられ、2019年6月から無事に船頭とデビューすることができました。

船頭として実感した
鵜飼の魅力を広めていきたい

鵜匠の手綱さばき、そして鵜の動きが間近で見られる三次の鵜飼。
最大三艘の鵜舟が出船し、伝統漁法の「あなやり」が行われています。
一列に一定の距離を置きながら、深い場所から浅い場所へと鮎を追い込み、その横を遊覧船がぴったりと並走。
しかし、近すぎると危険、遠すぎると遊覧船から鵜の様子が見えづらいなど、絶妙な距離を保ちながらの並走がとても難しいそう。
出船前のミーティングではその日の漁場、舟の動きを鵜匠が船頭に説明し、それを頭にインプットして出船。
約4メートルの距離で鵜舟と遊覧船が並走する臨場感は抜群です。

三次市無形文化財保持者で鵜匠会長の日坂文吾さんも、
「鵜の動き、特に水中での動きや川から魚を獲って上がってくる瞬間に注目してもらいたい。遊覧船から歓声が上がった時は格別嬉しいです。船頭さんとも舟の上で声をかけあったり、アイコンタクトで動きの確認をする。それは、一人でも多くの方に間近で三次の鵜飼を楽しんでもらいたいから」と語ります。

遊覧が終わり、乗船場に戻ってくると鵜が捕まえた魚を見ることができます。
「松木さんもしっかりついてきてくれたけぇ、今日はよ〜け(たくさん)獲れたで。お客さんも喜んどってよ。」ざるに並んだ鮎を見せてくれる日坂さんは満面の笑み。
乗船客の皆さんも鮎を見て歓声を上げ、羽を広げて休む鵜たちと記念撮影。
船頭さん、鵜匠さん、そして、鵜。
全てが一体となって三次の鵜飼は成立します。

「日坂鵜匠の鵜は全然鳴かないんですよ。おとなしいかと思いきや、動きが素早くて、しっかりと魚を捕まえて上がってくるので、今日はそこをお客さんに見てもらえたかな。」
松木さんが遊覧船の後片付けを行いながら、
「難しいこともたくさんあるけど、一つずつできることが増えていって、目の前のお客さんが鵜や鵜匠を見て感動してくれる姿を見るのはとっても嬉しいんです」と語る姿は、小柄な体で大きな船を漕いだあととは思えないさわかさと笑顔であふれていました。今後は、三次の鵜飼の知名度をあげるための活動と並行して、新しい船頭を増やしていく活動にも力を入れていきたいそうです。鵜匠の手綱さばき、鵜の動きとあわせて、お客様に鵜飼を楽しんでもらおうと力強く遊覧船を漕ぐ船頭の動きにも注目です。

Information

イベント名 三次の鵜飼
所在地 三次市十日市親水公園内・鵜飼乗船場
ホームページ 鵜飼まつりの日、みよし市民納涼花火まつりの日
料金 ◆日~木曜日 大人 3,000円 小学生 1,500円                ◆金・土曜日 大人 3,300円 小学生 1,650円  
営業時間 乗船19:30~約1時間 ※荒天時・河川濁水時を除く、毎夜運航。19:00までに受付をお済ませください。
https://reserva.be/miyoshi344dmo 鵜飼まつりの日、みよし市民納涼花火まつりの日
電話番号 0824-63-9268
FAX 0824-63-1179