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母の技術を受け継ぎながら進化する「三次唐麺焼」一号店

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母の技術を受け継ぎながら進化する「三次唐麺焼」一号店

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宝来屋

住所/三次市十日市中3-14-30   電話番号/0824-63-7355

 

十日市町に店を構える『宝来屋』は、ご当地お好み焼としてメジャーな「三次唐麺焼」を初めて提供した店。店主の岡村順正さんは、唐麺を製造する江草商店四代目の江草大地さんと幼馴染だったことから、開発当初より唐麺をお好み焼に使用しています。目指すは、三次の味として誇れる一枚。母から受け継いだ技と自身の工夫を取り入れ、今日も鉄板に向かいます。

宝船が目印の、十日市町裏通りの角地にひっそり佇む一軒。今ではご当地お好み焼としてメジャーになった「三次唐麺焼」の一号店として知られています。創業は1977年。現店主である岡村順正さんの母、真知子さんが始めました。常連客で賑わう人気店ですが、当初岡村さんは店を継ぐ気はなかったそう。広島市内の専門学校へ進学し、都会に憧れて東京で就職。

その後は地元に根付いた暮らしをと、三次市内のプロパンガス会社で働いたと話します。「仕事内容はおもに配達。顔見知りが多いので、他愛ないおしゃべりをするのが楽しかったですね」。同社で8年間勤務しますが、同じ頃、病を患った母が他界。「悲しい気持ち、寂しい気持ち、いろんな気持ちが混ざり合って。店はちょうど移転したばかりでまだ新しく、つぶしたくない、もったいないという思いから自身が継ぐことを決めました」。

真知子さんを見送ってから半年は、県内外のさまざまな店でお好み焼を食べ歩き、夜は店で練習を重ねたといいます。「母が焼いている姿をずっと見ていたので手順はわかるのですが、いざ自分でやってみると難しくて。ラードを使い、余分な水分を飛ばして表面はパリッと押し焼きに。母の技術を再現しながら、時には使う調味料を変えてみたりと自分なりの工夫もしました」。

ある日のこと、幼馴染でもある江草商店四代目の江草大地さんから、「唐辛子の粉末を練り込んだ新しい麺を開発したから、お好み焼に使ってみてほしい」と相談を受けたといいます。江草さんが持ち込んだのが、ラーメン用に作ったという見た目の赤い唐麺。さっそくお好み焼に使用し、味や使い勝手の感想を伝えたそうです。「生麺ならではのモチッとした口当たりと唐辛子のスパイシーさがいいなと感じました。手軽さを考えて、茹で麺も作ってみてはと助言しました」。その後、唐麺はソースとの相性や食感を考えて改良。この唐麺と毛利醸造のカープソース辛口を使用した「三次唐麺焼」が三次のご当地お好み焼として人気になり、よりスピーディに提供できる茹で麺も誕生したのだそうです。

「うちは当初から生麺を使っているので、味を変えたくなくて生麺のままです。少々手間はかかりますが、独特のモッチリ感が楽しめますよ」。唐麺焼の認知度が高まるにつれ、宝来屋の名もさらに知れ渡り、数々のメディアに登場。店内には広島の有名人やアスリートのサインが数多く並びます。「県外から来たお客様がここで食べたら、これが三次の味と思いますよね。適当なものは出したくない、恥ずかしいものは出したくないって、強くそう思うんです」。

店では他にも、厚さ16mmの特注鉄板で焼く、カキバターや砂ずりなどの鉄板メニューが人気です。お好み焼以外にも、焼きうどんや焼きそばがあり、そば系のメニューはすべてプラス100円で唐麺に変更することができます。「常連さんが多いですが、初めての人や若い世代にも寄ってもらえたら。最近の若い人たちはヘラで食べるのが苦手だったり、お酒離れも進んでいますが、わからない時は気軽に聞いてくれたらと思います。絶対に決まったルールがあるわけではないので」。そう言って笑う岡村さんは、大のカープファンでもあり、野球の話題でお客様と盛り上がることも多いそう。

「あまり話し上手ではないですが、人と話をするのは好き。この店もお客様あって今日までやってこれたとつくづく思います。母の代からバトンタッチして“味が変わったね”と言われることもありますが、良いものは残して、さらに進化した味を提供できたら。つねにその時一番のものを出したいという気持ちは、母の背中と店を見続けてきた中で育ったプライドのようなものかもしれません」。唐麺焼を味わうのはもちろんのこと、そんな情熱的な岡村さんと語らいに、店を訪れてみてはいかがでしょうか。

Information

店舗名 宝来屋
所在地 三次市十日市中3-14-30
営業時間 11:30~14:00、18:00~23:30
お休み 日曜
電話番号 0824-63-7355